OPP袋

OPP袋とは

OPP袋とは、ポリプロピレンを原料として作られた袋です。

OPPはOriented Polypropylene (オリエンテッドポリプロピレン) の略です。ポリプロピレンを引っ張りながら加熱するなどの方法で、分子が特定の方向に整列するように調整されています。これにより、高い透明性や強度または耐久性を有することが特徴です。

上記特性の通り透明性が高いため、袋に入れつつ中の商品を見せることが可能です。小売業界で商品の見栄えを向上させ、購買意欲を高めるのに役立ちます。また、耐久性が高く、外部からのダメージから商品を保護することができるため、脆弱な商品や食品の包装に有利です。

比較的低コストで製造されるため、大量生産や大量注文に適しています。ジッパー付き袋やフラット袋など、様々なスタイルで販売されています。

OPP袋の使用用途

OPP袋は様々な用途で使用されます。以下はその主な例です。

1. 食品

菓子類またはドライフルーツなどの包装に広く使用されます。透明性が高く、商品の見た目を美しく保ちながら、新鮮さを保つことが可能です。一般的に熱密封されているため、食品が外部の空気や湿気から保護する役割も果たします。

2. 化粧品

化粧品やチューブなどを包装し、保護するために使用されます。特にクリームやローション、シャンプーなどの液体製品に適しています。透明なOPP袋を使用することで、商品のカラーやデザインを見せつつ、外部からの汚れや損傷から保護することが可能です。

3. 書籍・チラシ

本やノートあるいは筆記具などの文房具を包装し、保護するために使用されます。特に書店や文房具店での陳列・保管時に使用されることが多いです。OPP袋は透明性が高いため、製品を保護しながらも内容を見せることができます。

また、チラシなどの広告物を包装するためにも使用されます。大量配布される広告物を保護し、配布時や受け取り時に品質を維持するために役立ちます。 OPP袋は一般的に水に対して耐性があるため、印刷物を水から保護することも可能です。

OPP袋の原理

OPP袋はポリプロピレンフィルムから作られた袋です。通常は透明なフィルムですが、必要に応じて色付けされることもあります。

OPPフィルムはポリプロピレン樹脂を熱で溶かし、圧延して製造される仕組みです。この過程でフィルムは一定の方向に引き伸ばされ、分子が整列します。これにより、フィルムは強度が向上し、特定の方向に透明性が高くなります。

OPPフィルムは熱収縮性を有します。これは、フィルムに熱を加えることで収縮し、密閉性が高まる特性です。この性質は、熱密封された袋を作る際に利用することが可能です。

耐久性が高く、環境にやさしい包装材料として知られています。また、印刷が可能であり、ブランドのロゴや製品情報を印字することができます。一般的に薄いですが、厚みは使用する製品や目的によって異なります。

OPP袋の選び方

OPP袋を選ぶ際は、以下の選定要素を考慮することが重要です。

1. サイズ

包装する製品のサイズと形状に応じて、適切なサイズのOPP袋を選択する必要があります。製品が適切に収まるように、袋の幅や高さを確認します。また、製品が袋に余裕を持って収まるように、必要に応じて多少大きめのサイズを選択することが重要です。

2. 密封方法

OPP袋の密封方法には熱密封やジッパー密封、粘着テープ密封などがあります。熱密封は一般的に食品や医薬品の包装に適しています。ジッパー密封は製品を再封可能にするために使用され、粘着テープ密封は手軽に開封することが可能です。

3. 色

OPP袋は通常透明ですが、必要に応じて色付きの袋を選択することもできます。色付きの袋は商品の外観を変えたり、プライバシーを確保したりするために使用されます。ただし、一般的には透明な袋が使用され、内容物を保護しつつ可視化する際に有利です。

4. その他

その他には、適合している規格なども確認が必要な場合があります。特に食品の方法に使用する際は、食品衛生法規格基準に適合した製品を選ぶことが必要です。ブランドロゴなどをOPP袋に印字する場合は、当該サービスを提供している会社の製品を選定します。