不燃ボード

不燃ボードとは

不燃ボード

不燃ボードとは、特に初期火災を防ぐ役割として、内装の仕上げ材(天井・柱・壁面など)に使用されています。

建築基準法では「防火材料」に分類されており、その物自体は熱を吸収しますが、発火が遅い特性があります。具体的には加熱開始後20分間は発火しない建材のことです。代表的な不燃ボードは、石膏ボードとケイカル板です。また、プラスターボードとも呼ばれる石膏ボードは、内装用のボードのことです。最終的にこのボードの上にクロスなどを貼って仕上げられます。内部に埋め込まれているため目視できませんが、建物の内装であればどんな場所でも使用されている一般的な建材です。一方、水を含むと断熱効果が減少してしまうため、水回りには不適切です。

ケイカル板は不燃材料のケイ酸質原料で構成されています。石膏ボードに比べて耐水性があることが特長です。ケイカル板は、ケイ酸質原料、石灰質原料、補強用途繊維で構成されています。石膏ボードが苦手とする水回りや多湿な場所に重宝されています。室外では、直接雨掛かりしないものの、外気にふれるような場所でも利用されています。

不燃ボードの使用用途

不燃ボードは、火事による被害を最小限にするため、ほとんど多くの建物に用いられています。特に、壁、柱、天井など延焼の可能性が高い部分には必ず使用されています。その中でも石膏ボードは、浴室やシンクなど直接水をかける場所など、水回りを避けてほとんど全ての場所に用いられています。

例えば、キッチン壁、サニタリー壁、トイレ壁、エントランス壁、室内壁、通路壁です。一方、ケイカル板は、外気に触れる場所が適しています。例えば、屋外のひさしの天井、駐車場の天井、マンションのベランダ隔壁板などです。

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