外壁材とは
外壁材とは、建築物の構成要素の中で最も外側に設けられる部材です。外壁は、外装の大部分を占めますので、外壁材が建築物の外観イメージに大きく関わってきます。また、外壁材は、常に外気にさらされ、温度・湿度の変化や風雨、紫外線などの影響を最も受けやすい部材でもあります。外壁材は、そういった環境の変化に対応できる耐久性・機能性を備えつつ、意匠面でも優れていなければなりません。
外壁材の種類はさまざまですが、主なところでは、サイディング、モルタル、タイル、ALCなどが挙げられます。外壁材を選ぶ際は、それぞれの特徴やデザイン、初期費用だけでなく、維持管理の面も含めて考える必要があります。
外壁材の使用用途
窯業系サイディングは、カラーやデザインのバリエーションが豊富で、機能とコストのバランスも良いため、戸建て用の外壁にもっとも多く利用されています。しかし、立地環境によっては、他の外壁材を用いたほうがよいケースもあります。例えば寒冷地では凍害に強い金属系サイディングや樹脂系サイディングが適しています。また、海に近い地域であれば、塩害対策として、タイルやガルバリウム鋼板製の外壁材が向いています。
耐久性、耐火性に優れているタイルやALCは、戸建ての外壁以外にも、マンションやビルによく使用されています。特にALCパネルは、災害に強く、遮音性にも優れているので、公共施設の外壁や新幹線ホームの遮音壁としても利用されています。