ジップチェーンアクチュエータ

ジップチェーンアクチュエータとは

ジップチェーンアクチュエータ®は株式会社椿本チエインの登録商標で、ジップチェーンと呼ばれる直動機構を利用したアクチュエータです。

ジップチェーンは椿本チエインが独自開発した機構であり、互いに押し付けられた2本の鎖状構造(チェーン)が洋服のチャック部のように噛み合うことで、噛み合った鎖状構造が押し付け力と直角方向に直動します。

新しいタイプの直動機構であるため使用実績は少ないですが、従来の直動アクチュエータと比較して多くの長所があります。

ジップチェーンアクチュエータの使用用途

ジップチェーンアクチュエータは従来の直動アクチュエータと比較して、ストロークに対して最大90%の高さ方向の省スペース化が可能である点、最大1000mm/secの高速動作が可能である点、任意の中間点で停止可能な点など多くの利点があります。

したがってこの駆動システムは、大きなストロークが必要だがスペースが確保できない場合や、リフタ台車を高速で昇降あるいは移動させたい場合、複数の停止位置を設けたい場合などに使用されます。

また据え付け方向にも制限がなく、押上げ・吊り下げのどちらの方向でも使用することができます。

ジップチェーンアクチュエータの原理

このアクチュエータは、2本の鎖状構造と鎖状構造先端に取り付けられた先端金具、鎖状構造の収納部と動力伝達用の歯車と軸で構成されています。

2本の鎖状構造は先端部で先端金具により噛み合わされており、収納部の開口部も鎖状構造が噛み合った状態で送り出されるように設計されているため、洋服のチャック部と同様の原理で収納部から出ている部分の鎖状構造は噛み合って1本になっています。

鎖状構造の収納時は収納部内で鎖状構造が渦を巻くように収納されるため、ストロークに対して非常に小さい高さの収納部に鎖状構造を格納することができます。

駆動伝達部は回転軸に固定された歯車がチェーンを送り出す構造であるため、空気圧シリンダなどと比較して位置決め精度も比較的良好です。また、モーターによって駆動することができるため減速比を機外で自由に設定することができ、フィードバック制御など複雑な制御を行うことも可能です。

以上のような利点により、従来のシステムでは困難であった電動の高速直動動作が可能となります。 

参考文献
https://www.tsubakimoto.jp/power-transmission/linear-actuator/zip-chain-actuator/zca/

カウンタバランス弁

カウンタバランス弁とは

カウンタバランス弁とは、一方からの流れに対して流量制限を設けて、もう一方の流れは自由に流す油圧制御弁です。

カウンタバランスバルブは、液圧シリンダーが予期せず急速に下降することを防ぎ、これによって操作者や周囲の人々の安全を確保します。特に大きな負荷を扱う場合や、高さのある作業を行う場合に非常に重要です。要件に合わせて調整や設定が可能であり、異なる用途に適合するようにカスタマイズできます。

そのため、多くの建設機械や工作機械に組み込まれています。油圧を用いた機械は小規模で大きな力を発揮することが可能です。電気回路と組み合わせることでさまざまな場面で応用ができます。

カウンタバランス弁の使用用途

カウンタバランス弁は液圧系統においてさまざまな用途で使用されます。以下はカウンタバランス弁の主要な使用用途の一例です。

1. 建設機械

ショベルやブルドーザーなどの建設機械では、カウンタバランス弁が重要な役割を果たします。これらの機械は、大きな負荷を持ち上げる必要があるため、カウンタバランス弁は安全性と制御性を向上させる制御弁です。

例えば、 建設現場で使用されるクレーンは、非常に重い荷物を持ち上げる必要があります。カウンタバランス弁はクレーンのブームの上昇と下降を制御し、ブームが予期せず下がることを防いでクレーンの安定性を向上させることが可能です。これにより、クレーン操作者と周囲の人々が安全に作業を行うことができます。

2. 農業機械

農業トラクターは、畑での畑仕事や牧草地での作業に使用されます。カウンタバランス弁はトラクターの油圧システムに組み込まれ、農具やアタッチメントを制御する装置です。これにより、畑仕事や草刈りなどの作業が効率的に行われ、農業労働者の作業が容易になります。

3. 産業機械

産業用プレス機は、金属やプラスチックなどの素材を成形するために使用されます。カウンタバランス弁はプレス機の上下動を制御し、精密な成形プロセスをサポートすることが可能です。プレス機のバルブ制御において、カウンタバランス弁は安全性と制御性を提供します。

4. 航空機

航空機の離着陸時に非常に重要となる装置です。カウンタバランス弁はランディングギアの格納と展開を制御し、着陸時の衝撃を吸収し、離陸時にランディングギアを格納する際に安定性を提供します。これにより、航空機の離着陸操作が安全にし、信頼性が高くなります。

カウンタバランス弁の原理

カウンタバランス弁は弁本体、バルブプラグ、スプリング、およびポートから構成されます。流体はこれらのポートを介して弁に供給されます。

カウンタバランス弁に内蔵されたスプリングは特定の設定圧力を常時かける部品です。このスプリングはバルブプラグを閉じる方向に押し付け、閉状態から流体を通過させる圧力を決定します。カウンタバランス弁は流体がバルブに供給されたときに閉状態にあり、流体の通過が制限されます。

カウンタバランス弁にはバランシングポイントと呼ばれる、流体の流通開始圧力があります。通常、バランシングポイントはシリンダーなどの荷重を支えるための最小必要圧力に設定されることが多いです。

シリンダーが荷物を持ち上げようとすると、シリンダー内の流体圧力が上昇します。この流体圧力がカウンタバランス弁のバランシングポイントを超えると、バルブが開きます。流体圧力がバランシングポイントを下回るとバルブを閉じ、装置が予期しない下降を防ぐことが可能です。

カウンタバランス弁の選び方

カウンタバランス弁を選ぶ際には、いくつかの要因を考慮する必要があります。以下は一般的な選定要素一例です。

1. 流体種類

カウンタバランス弁を選ぶ際、まず最も重要な要因は流体の種類です。一般的には作動油に対して使用する製品が多くあります。特殊な液体や腐食性のある液体を扱う場合は、適切な材料と耐性を持つ弁を選択する必要があります。

2. 圧力調整範囲

カウンタバランス弁の圧力調整範囲は、設定可能な圧力の範囲です。選択したカウンタバランス弁は、システムが安全に操作される圧力範囲内で正確に調整できる必要があります。

3. 最高使用圧力

カウンタバランス弁は、設計された最高使用圧力を超えないように選択することが必要です。システムの最高圧力がカウンタバランス弁の仕様に合致していることを確認します。

カウンタバランス弁のその他の情報

1. カウンタバランス弁のJIS記号

カウンタバランス弁のJIS記号はリリーフ弁とチェック弁を合わせた記号です。JIS記号では内部構造をそのまま油圧記号として記載しています。

カウンタバランス弁にはA・Bという2つのポートがあり、Aから流体が入るとチェック弁を通過してBから油が出ていきます。流体はチェック弁を通過するのみのため、Aに入力された時とBから出てくる時で圧力に差はありません。一方、Bから流体が入るとリリーフ弁を通過するため、流量を制御しているのがカウンタバランス弁です。

2. カウンタバランス弁とパイロットチェック弁の違い

カウンタバランス弁とパイロットチェック弁は流量制御をする点に違いがあります。

パイロットチェック弁は流量制御は行わず方向制御のみを行うバルブです。非操作状態では流体が流れる回路を遮断し、シリンダなどの自然動作を止める役割をしています。

カウンタバランス弁は、方向制御と流量制御の2つの役割を持つバルブです。非操作状態で流体の流通を防止しつつ、一方からの流体をリリーフ弁により流量制御している点がパイロットチェック弁と異なる部分です。

参考文献
http://www.kyoritsu-ss.co.jp/recruit/oilpressure/
http://www.crane-club.com/study/mobile/control.html
https://www.khi.co.jp/kpm/pdf/2atsuryoku_14.pdf

エキゾーストバルブ

エキゾーストバルブとは

エキゾーストバルブ

エキゾーストバルブとは、空気をエキゾースト(Exhaust)すなわち排気する弁です。空圧機器(圧縮空気を使用する機器)において配管内の圧縮空気を排気するために使用されます。短時間で大容量の空気を排気することが要求されるため、クイックエキゾーストバルブまたは急速排気弁と呼ばれる場合もあります。

また、エキゾーストバルブは自動車用語としても使用されており、空気や混合気をシリンダ内に入れるためのインテークバルブの対となる燃焼ガスを排出するための弁を示します。

エキゾーストバルブの使用用途

エキゾーストバルブは往路方向に空気が流れる場合には排気を行わず、復路方向に流れる場合のみ排気を行うといった機能をもっており、空圧回路において圧縮空気を大量に排気したい場合に使用されます。

例えば、エアシリンダを使用する際は片側のポートから圧縮空気を供給し他方のポートから電磁弁のリリーフポートを通じて排気しますが、高速でシリンダを動作させようとすると配管の抵抗が大きくなってしまいます。そこでシリンダの給排気ポートにエキゾーストバルブを接続することで、電磁弁を介さずに急速に排気を行うことができるため、高速動作を実現することができます。

エキゾーストバルブの原理

エキゾーストバルブはIN(圧縮空気供給側)・OUT(シリンダ側)・EX(大気開放)の3つのポートと内部に設けられた弁で構成されています。

IN側からOUT側に圧縮空気が流れる場合には、内部の弁はEXポートに押し付けられることでEXポートは閉口し、IN側とOUT側が接続されます。これに対してOUT側から圧縮空気が流入される場合には、内部の弁がIN側のポートに押し付けられるためIN側のポートが閉口し、OUT側ポートとEXポートが接続されることで急速に排気されます。

エキゾーストバルブを使用することでシリンダを高速で動かすことは可能となりますが、圧縮空気の限界流量は供給側で使用する機器や使用する配管の有効断面積、圧縮空気の圧力にも依存するため、周囲の機器も合わせて選定する必要があります。

またこの構造の空圧機器はORバルブと呼ばれることもあり、名前の通り2つのポートの内どちらかに圧縮空気を流入させれば、出口側のポートと接続し圧縮空気が流れます。ORバルブとして使用する場合にはINポートとEXポートを入力とし、OUTポートを出力とします。

参考文献
https://www.iwakipumps.jp/blog/naruhodo/29/
https://www.goo-net.com/knowledge/05103/
https://www.ckd.co.jp/kiki/jp/product/detail/415/QEV2 

モーターレンチ

モーターレンチとは

モーターレンチ

画像出典元: アマゾン

モーターレンチとは、工業用工具の1種で、おもに衛生器具の配管部を締めるナット類を少量の力で固定するための工具です。

よく似た工具として、モンキーレンチが挙げられます。モンキーレンチとモーターレンチのもっとも大きな違いは、口開き幅です。衛生器具の配管部を締めるナット類はサイズが大きいため、一般的なモンキーレンチでは口開き幅が足りない場合があります。

モンキーレンチは、ハンドルに対してナットを挟み込む部位が垂直のため、口開き幅をあまり大きくできません。しかし、一般的なモーターレンチはナットを挟み込む部位がハンドルと平行になっているため、口開き幅をハンドルに沿って大きくできます。

もう1つ似た工具に、パイプレンチがあります。パイプレンチは、円筒形のパイプを締めるための工具です。滑らないように噛ませる必要があるため、パイプを挟み込む部位がギザギザになっています。そのため、モーターレンチのかわりにパイプレンチを使用すると、ナットを傷つけてしまうので注意が必要です。

モーターレンチの使用用途

モンキーレンチは、対応できるナットのサイズが幅広いため、洗面台やトイレ、浴室などの比較的大きな水道配管のメンテナンスに使用されます。

水道配管は、パッキンを用いて配管の気密性を保つ構造です。そのため、使用する継ぎ手やナットは、呼び寸法が大きいわりに締め付けトルクが小さく、モーターレンチによる締め付けや取り外しに適しています。

また、締め付けや取り外しの際に加わるトルクが小さく、樹脂などの比較的柔らかい材質のナットに対しての使用も適しています。

モーターレンチの原理

モーターレンチのもっとも大きな特徴は、レンチ本体に備えられているウォームギアで、レンチの口開き幅を自由自在に変えられる点です。さまざまなサイズのナットや継手に対応できます。

配管に使用されているナットは、メッキ加工が施されたものや、真鍮 (亜鉛の合金) 、樹脂製のものが多いです。そのため、それらを傷つけないようにモーターレンチ本体は、アルミのような比較的柔らかい金属でできています。

一般的なモーターレンチは、ハンドルと平行する方向に口開き幅を変えられます。口開き幅が大きくなるほど、ハンドルがナットや継手に対して相対的に短くなってしまうため、締め付けや取り外しに大きな力が必要です。

その場合、モンキーレンチのような縦型 (ハンドルと挟み込む部位が垂直) のモーターレンチを使うと、大きなナットに対しても少量の力で締め付けや取り外しが可能です。配管と配管の間の空間が狭い場所でも作業できます。

モーターレンチのその他情報

モーターレンチの使用上の注意点

モーターレンチの使い方は簡単ですが、破損やケガを防止するための注意事項があります。

1. ガタツキがないことを確認する
モーターレンチを使用する際は、ナットを挟んだあとにガタツキがないことを確認してから回します。ガタツキのある状態で力を入れると、モーターレンチがすっぽ抜けて思わぬ事故やケガにつながるおそれがあります。

ガタツキがない状態でも、万が一すっぽ抜けたときのことを考えて、手を挟まない位置関係で力を入れることが重要です。また、ガタツキのある状態でナットへの引っかかりが不十分のまま無理矢理回すと、ナットをなめてダメにしてしまうこともあります。

2. 正しい方向に回す
モーターレンチを回す方向は、上アゴから下アゴ方向と決まっています。ナットを締めるときは正しい方向になりやすいですが、取り外すときも同じ持ち方だと下アゴから上アゴ方向に緩めることになります。下アゴに力がかかりすぎると、破損の原因になるため注意が必要です。

また、固着したナットを取り外す際に、パイプなどでハンドルを延長して大きな力を加えるのも破損の原因となります。ハンドルを長くして大きな力が必要な場合は、縦型のモーターレンチの使用をおすすめします。

参考文献
https://electrictoolboy.com/media/18574/
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/technical_data/td06/x0294.html

オフセット砥石

オフセット砥石とは

オフセット砥石

オフセット砥石とは円盤状の砥石のことです。主にディスクグラインダーなどに取り付けて使用されます。機械に取り付けられたオフセット砥石は高速で回転させられ、金属などの表面を研磨します。表面を均一に削り取ったり、製造過程で発生するバリ取りに役立つ工具です。硬度や砥石に使われる砥粒の種類によって様々なタイプがあるので、用途や対象となる金属などの性質により適したタイプのオフセット砥石を使用する必要があります。

オフセット砥石の使用用途

オフセット砥石は金属などの表面を研磨する際に使われます。例えば、ステンレス鋼アルミニウムです。金属製品の製造過程では必ずバリ取りが必要になったり、表面を綺麗に研磨する必要があったりします。オフセット砥石は円盤状のため円の面部分と円周部分の両方を使って研磨することが可能で、様々な製品に応用ができます。表面を均一に削って美しい見た目にすることも可能ですが、ある程度角度を付けて削ることで深く掘ることも可能です。

オフセット砥石の原理

オフセット砥石は円盤状の砥石であり、研削砥石の一つです。研削砥石とは一種類の強固な素材を用いるのではなく、複数の砥粒を結合させて作った砥石のことです。

オフセット砥石も、多数の砥粒と結合材、その隙間の気孔からできています。硬度の高い砥粒は結合材によって大量に結合されていますが、その隙間には複数の気孔ができます。これは研磨時に発生する熱を外に放出してくれる役目があります。さらに、削りかすを取り除く隙間にもなります。

研削砥石の優れた点は長期間使用ができる点です。通常の砥石では、長期間使っているとだんだんと鋭さがなくなります。これは砥石自体が削られて、研磨性能が下がっているからです。しかし、研削砥石はこの鋭さを自己修復することができます。大量の砥石と正孔で作られている研削砥石も使い続けていく内に表面が削られていきますが、劣化と共に表面の砥粒は剥がれ落ちていきます。すると、長期間使い続けても表面の凹凸が消えないため、研磨性能が下がらずに使用することができるのです。

オフセット砥石とフレキシブル砥石の違い

まずオフセット砥石の形状について紹介します。

オフセット砥石の形状は、取付面が一直線になっていません。研磨力は高く、研磨しすぎると資料の厚みが薄くなったり、変形する場合もあります。また、仕上がり面は研磨よりも、切削のイメージが強く場合によっては深い傷がついてしまいます。

一方、フレキシブル砥石は形状はオフセット砥石と同じです。分類的にはオフセット砥石の中のフレキシブル砥石であり、オフセット砥石の中で柔軟性をもったものをフレキシブル砥石と読んでいます。 オフセット砥石より薄く柔軟性があるので、加工物へのなじみが良く、平面だけでなく薄い材料や曲線の研磨にも適しています。

オフセット砥石と比較して、広い範囲をやわらかく研磨するため、深い傷ができにくく綺麗な仕上がりになります。

オフセット砥石の取り付け方と使い方

ディスクグラインダーへのオフセット砥石の取り付け方と使い方をご紹介します。

オフセット砥石の中央が凸になっている面を固定フランジ側にして取り付けます。

ディスクグラインダーは15°~30°ほど傾けてディスク面を使用します。角度を大きくするほど強く研磨することが可能ですが、表面に傷が付きやすいうえ、使用者への危険が増してきますので注意が必要です。

新しい砥石は角がとれていないので、押し進めながら研磨していると、砥石の角が材料に食い込み反発する可能性があります。 砥石を変えて間もない頃は、本体を引きながら研磨し、砥石の外周部を削り角を落とす必要があります。

砥石の角が丸くなったら押す・引くどちらの動作でも問題ありません。

オフセット砥石を使う上での安全確保について

基本に沿った使い方をしていれば安全性は問題ありません。

ここでは基本と、安全確保についてご紹介します。 

  • 使用前にオフセット砥石とディスクグラインダーの仕様がマッチしているかを確認する。
  • オフセット砥石に記載の最高使用速度以下で必ず使う
  • ディスクグラインダーの砥石カバーを必ずつける
  • オフセット砥石に状態異常がないことを確認する。
  • 防塵メガネ、防じんマスク、耳栓、手袋を着用する。
  • 作業場周辺の安全性を確保する。
  • 加工物は確実に固定する。 

参考文献
https://www.resibon.co.jp/products/tech-basic/
https://www.okayasanso.co.jp/purpose/cutting/4336
https://diytool.biz/disk_grinder_grinding_stone_kind
https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/223013533260/

安全カッター

安全カッターとは

安全カッター

安全カッターとは、薄い紙類を切断したり、布・シート類を切断したりする際に使用する工具です。

カッターによる事故は、出したままになっている刃による切創が一番の原因です。安全カッターは、この切創事故を軽減するために考案されました。

通常のカッターは、切断作業をした後、刃がそのまま出ていますが、安全カッターは自動で刃が元に戻るようになっていたり、刃が剥き出しになっていない作りになっていることで事故を防ぎます。使用する用途に合わせた安全カッターを使用することによって、作業の安全性や正確性の工場につながります。

安全カッターの使用用途

安全カッターは、学校やホビー、DIYなどから商店、事務、専門的な現場まで幅広い分野で使用されます。

特に商店やスーパーなどでは、開梱作業を頻繁に行う場合に、思わぬ切創事故を防ぐために使用する場合が多いです。また、学校では子供達の安全のために導入されています。

安全カッターの原理

安全カッターは、刃によって切創する危険を軽減するために設計されたカッターです。できるだけ、刃の露出が少なくなるように作られています。

刃の露出を少なくするために「刃が自動的に戻る機能を持つもの」と「刃が剥き出しになっていないもの」の2種類に分別されます。

1. 刃が自動的に戻る機能を持つ安全カッター

刃を装着する部分にスプリングがついているので、切断が終わり刃が対象物から離れると刃が自動的に本体に収納されます。

2. 刃が剥き出しになっていない安全カッター

刃が本体内に収まっており、剥き出しになっていないため、刃による切創を防げます。本体の一部にスリット状の窪みがあり、そこが刃の格納場所です。スリットに切断したいものを滑り込ませるようにして切断します。

また、「刃の露出を少なくする」という点以外に、安全カッターの刃は一枚刃であるという要素があります。通常のカッターは刃がきれなくなってきたら、先端の刃を折って新しくしますが、安全カッターの刃は一枚刃です。刃を折ることをなくすことで、刃を折るときの事故の軽減、刃の出し過ぎによるの思わぬ事故を防ぎます。また、刃が折れて混入するリスクを軽減します。

安全カッターの種類

1. スプリングタイプ

本体にスプリングが内蔵されていることによって、切断対象物から刃が離れると、自動的に刃が本体に収納されるタイプです。

2. フックタイプ

本体がくちばしのようなフック形になっており、「すくい切り」するタイプです。刃はほとんど本体に覆われていて、安全性に優れています。箱の中身を切ることなく開けることができるので、開梱作業に適しています。

3. グリップタイプ

グリップを握った時だけ刃が出ます。グリップを離すと刃が本体に収納されます。紙以外にも薄いゴムシート、フィルムなど切りにくい素材にも向いています。

4. セラミック刃タイプ

カッター刃がセラミック製で、刃先がラウンド構造のため、手に接触しても簡単に切創事故に繋がりにくくなっています。また、金属製の刃に比べ耐久性があるので、替え刃の頻度が少なくて済みます。替え刃の頻度が少ないことも事故軽減策の1つです。

5. 落下防止用コード穴つきタイプ

本体の後部に穴があり、不意な落下や紛失を防ぐために紐やコードがつけられるようになっています。

6. 左右両用タイプ

右利き・左利き両方に対応したモデルが多くあります。利き手に合わせたタイプを使用することも、事故防止につながります。

7. 使い切りタイプ

替え刃を交換する必要がないので、誤って刃先に接触して切創する危険がありません。

安全カッターのその他情報

1. 安全カッターの使い方

安全カッターとはいえ、正しく使うことが事故軽減には重要です。

  1. 刃先を出しすぎない
  2. 正しい姿勢で使用する
  3. 手の位置を安全な位置に置く
  4. 焦らず、慎重に作業を行う
  5. 対象物にあった種類の安全カッターを使用する
  6. 使用後はきちんと保管場所に戻し、交換した替え刃は、すぐに安全に始末する
  7. 切りにくくなった刃は事故につながりやすいため、早めに交換する

2. 安全カッターの使用動画例

 

参考文献
http://www.noga.co.jp/products/pdf/threadrepair/doc_threadrepair09_01.pdf
https://www.monotaro.com/p/0920/2331/
https://www.olfa.co.jp/kitter.html
https://sakidori.co/article/387867

金属テープ

金属テープとは金属テープ

金属テープ(Metal tape)は鉛やステンレス、銅箔、アルミ箔、アルミ、磁石など金属を素材に使ったテープで、導電性、または非導電性を持っている強力な粘着力のあるテープです。配管、水廻りの補修、レンジフードダクトなどによく使われます。

一般的には耐熱性、防水性が高いアルミテープがよく使われていますが、アルミ箔にガラス繊維を貼り合わせ強度を高くしたテープやシリコーン系の粘着剤を使用し300℃程度まで使える耐熱アルミテープなど、素材によって機能性と粘着力が異なりますので、使用目的を考えた上で選ぶ必要があります。

金属テープの使用用途

金属テープは住宅、建築、自動車、電気、電子機器などの分野で耐熱、耐火、気密、防水、防炎、防音、導電、熱伝導、遮熱などの目的で使用されています。

使用例は以下の通りです。

  • 空調設備、調理台、流し台など水廻りのすき間シール
  • 金属屋根、外壁などの防水修理に
  • 石油ストーブ、風呂の煙突部分の補修
  • ポット式ストーブや湯沸器のダクトシール
  • エンジンルーム内などの補強
  • トタン屋根、波板などの防水、補修
  • キズかくし
  • 保温筒、グラスウールの固定
  • 床暖パイプの放熱用
  • 構造物の防音制振
  • 排気筒、自動車マフラーの補修
  • 装飾用、反射用、シールド用

金属テープの特徴

金属テープに使われる各素材の特徴は以下の通りです。

1. アルミテープ

一番需要が高い素材で、柔軟性があり、温度耐性に優れています。強度があるアルミガラスクロステープや耐熱性を高くした耐熱アルミテープ、導電性を高めた導電性アルミテープなど機能性を強化した様々なタイプがあります。

アルミガラスクロステープは耐熱性が高く燃えにくいので強度と耐熱性が必要な箇所に使用できます。アルミテープの中で裏面に剥離紙がついているタイプは短く切って貼り付ける作業に、剥離紙がないタイプは切らずに巻きつけながら使う作業に適しています。

アルミ素材は性質上、光沢がありますが、中にはつや消しタイプや黒色のテープもあり、修繕や傷を隠すためによく使われています。

他にも手で切れやすいテープ、アクリル系粘着剤にNi粉が塗布しており静電気が放電される導電性アルミテープなどもあります。

2. 銅箔テープ

導電性、熱伝導性に優れて溶剤、紫外線、湿度、かびに対する高い耐性を持っているので、電磁波のシールドやハウジングのシールド、電極の固定などにも使用可能です。

3. ステンレステープ

さびにくく、耐候性に優れ、屋外でも使用可能なので、屋外防水や屋根、外壁の補修にも使われています。

4. マグネットテープ

粘着剤付の柔軟なゴム磁石で自動車などスチール製品の塗装用マスキングに使われています。

参考文献
http://www.nitto-lmaterials.com/product/drain/tp_alm/
https://www.nitoms.com/products/item/tape/pro/
https://www.techno-kitagawa.com/product/emc-list/conductive_tape_sheet/metal-gasket/cct.html

下げ振り

下げ振りとは

下げ振り

下げ振りとは、建物の柱や壁などの垂直を測定するための道具です。

下げ振りと呼ばれる紡錘形のおもりを糸の先端に有しており、下げ振り保持器から垂らして垂直を見ます。

液体の入ったガラス容器中の気泡を見る水準器でも垂直を測ることができますが、重力を利用した原始的な下げ振りの方が比較的正確に垂直を見ることができます。

糸とおもりの代わりにレーザーを使用した下げ振りもあります。レーザータイプは風の影響を受けず、糸の巻取りも不要というメリットがありますが、取り付け面が傾いているとレーザーも傾いてしまうというデメリットもあります。精密な測定のため、補正機能の搭載された製品もあります。

下げ振りの使用用途

下げ振りは柱や壁の垂直を測定するだけでなく、トランシットの設置のように、測定機器が平行・垂直に設置されているかを確認する目的、および地墨上げなどに用いられます。

使用する環境に応じて、多様なタイプの下げ振りがあります。

下げ振りの使用手順と注意点

  • 下げ振り取り付け方法
    取り付ける壁が木材の場合は押しピン(針)で取り付け、金属の場合はマグネットで取り付けます。コンクリートの場合は金属フックを釘等に引っ掛けて取り付けます。
  • への対策
    下げ振りは、その構造から風に弱いです。近年は、素早く揺れを抑える静止機能が搭載されたものがあります。静止機能が付いていても風の影響を受けてしまう環境では、細長い筒で下げ振りを覆った防風タイプの下げ振りが適しています。
  • 糸の回収方法
    下げ振りを回収する際に手動で糸を巻き取るタイプと、ボタンひとつで自動で巻き取るタイプがあります。

下げ振りの原理

壁や柱等に固定した下げ振り保持器から下げ振りを垂らし、糸の上部と下げ振りの先端の2ヵ所の壁や柱からの距離を測ります。垂直の方向(鉛直)は地球の中心に向かっていることを利用しており、壁や柱が垂直であれば、この2ヵ所の距離が等しくなります。具体的には、上部と下部で同じ距離であれば、その測定物は垂直となります。正確な測定のためには、できるだけ長い距離で測ることですが、一方で糸が長くなると、おもりが安定しにくくなります。

測定の際には、下げ振りが揺れていないことを確認します。下げ振りを垂らすと、円を描くように揺れ、次第に揺れが小さくなります。静止機能の付いた下げ振りは、揺れの方向を一方向に制限することにより、早く揺れが収まるように工夫されています。

下げ振り本体の重量は100g-1,000gの範囲のものが多いです。おもりが重いほど揺れの収まりが早くなります。ただし、下げ振り保持器に適合するおもりよりも重い下げ振りを用いると、落下の恐れがあるので必ずおもりの適合性を確認する必要があります。

下げ振り保持器、糸および下げ振りはそれぞれ交換することができます。交換の際は、下げ振り保持器または下げ振りのマニュアルに従い、結び目がほどけないように確実に取り付けるようにします。

落下等による怪我防止のため、使用の際はヘルメット・保護メガネ・安全靴の使用が推奨されています。

下げ振りの構造・機能

下げ振りは基本的に糸に重りがついた原始的なものが多いですが、近年では効率化を目的に一歩進んだ製品も見られるようになりました。

自動巻き取り型

自動巻取りは、糸を保持器内部に収納し、測定後にその糸を自動で巻き取る形のものです。糸が絡まったりせず、素早く効率的な作業が可能です。また、重りの自動静止機能付き製品もあり、通常はおもりが止まらす時間がかかりますが、特殊な構造で素早く止めることができます。特に風のある屋外では大変有用です。

ダイヤル型

ダイヤル型は、長い金属板に目盛り付き測定器が備えられています。測定する方向に金属板を沿わせると、測定器の目盛りが角度を表示します。

振り子がカバーの内側にあることから風の影響を受けずに鉛直の確認や傾きの測定ができます。使い方は本体を対象物に当てるだけで、一般的な下げ振りと比較して針の静止が早く効率的です。

参考文献
https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/556/
https://www.shinwasokutei.co.jp/wp/wp-content/uploads/upimg/manual/manual_77502.pdf

背抜き手袋

背抜き手袋とは

背抜き手袋

背抜き手袋(Rubber Coated Safety Work Gloves) は、手のひら側にゴム素材で滑り止めを施すことによってものを掴んだり、
運んだりする作業が楽にできる手袋です。

手の甲側は空気が抜けるようにナイロンポリエステルのメッシュ素材の繊維が残っているので、通気性が高く長時間の作業でもむれにくいです。
手のひら側は天然ゴムポリウレタン、ニトリル、塩化ビニールなどでコーティングされています。

背抜き手袋の使用用途

背抜き手袋は土木、建築、運送、農業、園芸、機械整備、自動車関連、金属部品加工、組立塗装、精密組立、検査、 梱包、倉庫作業など長時間に渡って
しっかり握り持つ作業が行られる分野で使われています。

使用例は以下の通りです。

  • 室内工事作業時
  • ガーデニング・DIY・荷運びなど
  • 木材運搬時、ハードな荷作業
  • 機械部品組立などの油を伴うハードな作業
  • ウッドデッキの解体組み立て、庭の木の剪定、掃除、雑草抜き、など
  • 自転車やバイク整備
  • 山林での仕事
  • 薪の積み込み
  • 金属の鑢がけ・穴あけ作業
  • 塗装作業時、足場組立解体

背抜き手袋の特徴

背抜き手袋のコーティング素材には天然ゴーム、ニトリル、塩化ビニール、ポリウレタンなどが使われて、素材により特徴が異なるため、
用途に合わせて選びます。

ナイロン素材の手のひら側に天然ゴムがコーティングされている手袋は軟らかくて低温でも硬くならないです。
薄くてフィット性がよく作業性が高いので細かな作業にも対応可能です。耐久性と強力なグリップ力はメリットですが、耐油性、耐溶剤性が低いのが
デメリットです。

耐油性、耐摩耗性に優れたニトリルでコーティングされている手袋は油や突き刺し、引っ掻きに強く、薄くて、グリップ力に優れているので、
細かい作業や自動車整備など油を使う作業に対応可能ですが、低温では硬くなります。

塩化ビニールでコーティングされている手袋は油や洗剤に強く耐摩耗性、耐久性もあり、フィット性がいいので、手が疲れにくいです。
安価でにおいが少ないメリットはありますが、熱には弱いです。

ポリウレタンは耐油性、耐酸性、耐アルカリ性に優れており、 薄手でフィット性が高く、細かな作業にも適しています。
手の甲側の繊維部にポリエステルを使ったポリウレタンコーティング手袋は繊維ホコリが出にくい手袋なので、精密機械の組立作業など
クリーンな作業にも適しています。

参考文献
http://www.ss-sangyo.co.jp/back-gloves/
https://www.p-mizuho.com/
https://www.showaglove.co.jp/professional/type

フィラメントテープ

フィラメントテープとは

フィラメントテープ

フィラメントテープとは、耐水性・耐摩耗性あるポリプロピレンフィルムまたはポリエステル基材を高強度のガラス繊維またはポリエステル繊維で補強し、接着力の高いゴム系粘着剤を塗布したテープのことです。

仮止めテープまたは結束テープとも呼ばれます。ガラス繊維またはポリエステル繊維の繊維方向に対する引張強度に優れ、剥がしたときに糊残りしないのが特徴です。

用途に合わせて、絶縁性・耐熱性・耐UV性などに優れたものもあります。 

フィラメントテープの使用用途

1. 荷造りと梱包

フィラメントテープはその強力な引裂耐性から、重い荷物や箱をしっかりと固定するのに適しています。大型荷物の梱包や荷物の運搬時に、安定性を提供します。

2. 荷崩れ防止

荷物の内部に配置されたフィラメントテープは、荷物の移動や崩れを防止するのに役立ちます。特に輸送中や倉庫での荷物の保護に使用されます。

3. 補強

フィラメントテープは紙や段ボールの補強にも活用されます。強力な引裂性があるため、破損や変形を防ぐために使われることがあります。

4. パレタイザー用途

フィラメントテープはパレタイザー (荷物をパレットに積み重ねる機械) において、荷物を固定するためのストラッピングに使用されます。これにより、積み重ねた荷物の崩れを防ぎます。

5. DIY業務

フィラメントテープはDIYプロジェクトやクラフトにおいて、強力な補強や結束に使われます。特に素材同士の接合や構造物の補強に有用です。

6. 物流業界

物流業界においては、パレットのストラッピングやパッケージングにフィラメントテープが使われ、安全かつ効率的な運搬が実現されます。

7. 建築業界

建築現場では、建材の固定や保護にフィラメントテープが使用されます。特に建築資材の運搬や保管時に強力な固定を実現します。

フィラメントテープの特徴

1. 引裂耐性

フィラメントテープは強力な引裂耐性を持ち、物質の引き裂きや破損を防ぐ能力が高いです。これにより、荷物の梱包や保護、補強などで優れた性能を発揮します。

2. 強力な接着力

フィラメントテープは高い粘着力を持ち、さまざまな表面にしっかりと接着します。これにより、安定性を提供し、物品の保護や補強に役立ちます。

3. 柔軟性

フィラメントテープはその名前の通り、中にガラス繊維や合成繊維が組み込まれており、これがテープの柔軟性と耐久性を高めています。曲面にも適切にフィットし、多様な形状に対応します。

4. 耐候性

フィラメントテープは耐候性が高く、湿気や温度変化にも強いです。これにより、屋外での使用や長期間の保管においても劣化しにくい特性があります。

5. 透明性

一部のフィラメントテープは透明性があり、テープが目立ちにくいため、包装や修理などの際にも美しい仕上がりを保つことができます。

6. バリエーション

フィラメントテープにはさまざまなバリエーションがあり、幅や長さ、引裂耐性、粘着力などが異なるタイプが存在します。これにより、さまざまな用途に合わせて選択することが可能です。

7. 耐久性

フィラメントテープは長期間にわたってその性能を保つ耐久性があります。物品の固定や補強が必要な場面で、長期間の使用にも耐える頼りになる特徴です。

フィラメントテープの種類

1. ガラスファイバーフィラメントテープ

ガラス繊維を中に含んだテープで、高い引裂耐性と強力な補強効果を持っています。重い荷物の梱包や箱の補強などで使用され、物品の保護に適しています。

2. プラスチックファイバーフィラメントテープ

プラスチック繊維を中に含んだテープで、ガラスファイバーテープよりも柔軟性が高い特徴があります。曲面に適切にフィットし、補強や包装に使用されます。

3. 強力粘着フィラメントテープ

強力な接着力を持ちながらも、柔軟性も兼ね備えています。大型荷物の梱包や補強に使用され、テープの接着力が求められる場面に適しています。

4. 透明フィラメントテープ

透明性があり、表面に貼ってもテープが目立ちにくいため、美しい仕上がりを保ちたい場合に使用されます。軽い補強や修理に適しています。

5. 耐候性フィラメントテープ

屋外での使用に耐える耐候性を持ち、湿気や温度変化に対しても劣化しにくい特徴があります。長期間の使用や保管に適しています。

6. 高温耐性フィラメントテープ

高温環境にも耐える特性を持ち、熱に強いテープです。熱伝導率が低いため、断熱材としての使用や熱源からの保護に適しています。

7. カラフルフィラメントテープ

色とりどりのバリエーションがあり、識別や装飾的な使用に適しています。梱包や手芸、アートプロジェクトなどで利用されます。

参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu1944/76/9/76_9_334/_pdf