自動車業界は現在、100年に1度の大変革期と呼ばれており、CASE(C:コネクテッド、A:自動運転、S:シェアリングサービス、E:電動化)が叫ばれています。
完成車メーカーだけなく自動車部品メーカーも大きな事業変革を求められていますが、今回は電動化による自動車部品業界の課題について解説します。
車の動力源と言えばガソリンの燃焼エネルギーを利用する「エンジン」ですが、動力源を電気エネルギーを利用したモーターに変えていく動きを見せており、動力源を電気にすることを「電動化」と呼びます。電動化する際は、バッテリーやモーター、制御ユニットなどが必要になります。
エンジンは数多くの機械要素部品からできており、自動車部品メーカーの多くは機械要素部品を作っています。しかし、電動化することで主要部品がモーターなどへと切り替わります。
モーターなどは制御技術が難しいですが、数少ない部品で構成されているためエンジンと異なり機械要素部品は少なく済みます。そのため、機械要素部品を作っている自動車部品メーカーは事業変革しなければ生き残ることができない状況となっています。
CASEは電装部品やソフトウェアが重要になってくるため他業種との戦いになってきます。いち早く経営者は舵取りを行い、自動車のソフトウェア開発などに取り組む必要があります。
自動車部品業界の課題として、機械要素部品があまり求められなくなることや、他業種からの参入による争いが挙げられます。100年に1度の大変革期で生き残るためには、新技術の部品開発が求められます。
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