株式会社FLIGHTSのニュース

2024.10.10

低価格かつ高性能なSLAM搭載ハンドヘルド型LiDAR"FLIGHTS SCAN HANDY"発売 〜手軽に高精度な補測(補備測量)を実現〜



ドローン搭載型LiDARや地上型レーザー、MMSの補測(補備測量)に最適。軽量かつコンパクトで1名でも運用可能な使いやすさ。手の届く低価格でありながら公共測量に対応し補測の精度向上・効率化を叶えます。

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株式会社FLIGHTS(本社:東京都渋谷区、代表取締役:峠下 周平)は10月8日、新たにハンドヘルド型LiDAR「FLIGHTS SCAN HANDY(フライトスキャンハンディ)」の販売を開始したことをお知らせします。

SLAM技術搭載で、ドローン搭載型LiDARでデータ取得の難しい空からでは死角になる箇所、GNSSの受信できない屋内、車両の侵入が難しい箇所などの補測(補備測量)に最適な設計。1名体制でも運用可能な使いやすさと、公共測量に求められる高い精度を、手の届く低価格で実現しました。本日より受注開始、お届けは12月以降を予定しております。

■ハンドヘルド型LiDARとは?
測量者が機器を手に持ち、断面または全周囲を測量するLiDAR機器です。

主な用途は、ほかの測量では死角になる箇所や点密度が不足する箇所の「補完的なデータ取得(補備測量)」。GNSSの届かない場所や車両が入れない場所の計測など、UAVレーザーや地上レーザー、MMSでの測量を補完します。

計測範囲は狭いものの、免許や許可申請などが不要で一人でも利用が可能な手軽さや、計測対象物との距離が近いため高い精度を得られるというメリットがあります。

■FLIGHTS SCAN HANDYの3つの魅力
1、お求めになりやすい低価格
現在流通しているハンドヘルドLiDAR製品では中価格帯のドローン搭載型LiDARや地上レーザと同程度の価格帯のものが多い一方、FLIGHTS SCAN HANDYは一般的な光波測量機器と同程度の価格でありながら性能は高く、導入しやすく使いやすい製品となっています。

2、公共測量の現場に求められる性能を実現
公共測量の現場で利用できる性能をお約束。「補測(補備測量)」という用途に十分な性能を有します。
・ 測距距離 40m
補測(補備測量)では比較的狭い範囲を計測するため、補測したいエリアを十分にカバーできます。
・ 精度 相対精度≦2cm 絶対精度≦5cm 
低価格帯のハンドヘルドLiDARとしては最高レベル*のスペックを有し、高い精度を実現します。
・ 照射点数 200,000点/秒 
正しい運用により「LidarSLAM技術を用いた公共測量マニュアル」に掲載の要求点密度を容易に満たせる点数です。

*:2024年9月末時点、当社調べ。国内で流通する希望小売価格税別450万円以下のハンドヘルド型LiDARが対象。

3、小型で軽量、1名での測量も実現する「現場ファースト」な使いやすさ
"手で持って計測する"なら気になる重量は、バッテリーやカメラを含めておよそ1kg。軽量にも関わらず約3時間稼働します。小型GNSSモジュールを標準搭載し、グリップ部分がバッテリーとなっているため、それぞれを別々で持ち運ぶ必要がありません。可搬性抜群で、利用者の負荷を軽減します。

ワークフローもシンプルで便利な機能も多数搭載しているため、三次元点群測量の経験者ならたったの1日(初期費用に含む講習)で使用方法を習得可能。1名体制での測量が可能で、大幅な生産性向上も期待できます。

■FLIGHTS SCAN HANDY 製品性能
以下は抜粋となりますので、すべての製品スペックは公式サイトよりご確認ください。

サイズ:L 184mm × W 115mm × H 304mm
ハンドヘルド重量:1.0kg (ベーススタンドとバッテリーを含む)
バッテリー:3350mAh電圧14.4V
ストレージ:256GB ※1TBまで拡張可能
IPコード:IP54
ポート:Type-C, TF Card
電池寿命:180分 ※GNSSの利用、録画なしの状態
レーザー:Mid360
波長:905 nm
スキャン速度:200,000点/秒
スキャン範囲:40m@10%反射率、70m@80%反射率
スキャン精度:±2cm
FOV:水平360°、垂直-7°〜52°

■リリースの背景 〜なぜ今、ハンドヘルド型LiDARなのか?〜
昨今「補測(補備測量)」のための製品のニーズの高まりや、公共測量でSLAM技術が利用可能になったことを背景に、ハンドヘルド型LiDARに注目が集まっています。

ー 事業責任者の声/株式会社FLIGHTS 加塩博士 ー

今後さらに一般化していくであろう三次元点群測量の現場では近い将来、ドローンや地上レーザー、MMSといった広範囲向け測量機器とハンドヘルドLiDARとの組み合わせが主流になっていくと私は考えています。まず三次元点群測量の一般化については、測量に携わる方でしたらどなたもおおむね異論がないと思います。「作業規定の準則」の一部改正にて、2020年には地上レーザー、2023年にはUAVレーザーや車載写真レーザーを用いた点群測量が追加されました。

おかげさまで弊社が提供しているドローン搭載型の「FLIGHTS SCAN」シリーズも、広範囲を短時間で高精度に測量できるとご評価いただき、多くの建設コンサルタント様や測量設計会社様での導入が進んでいます。

しかしながら空からの測量では、現場環境や被計測対象の形状によってデータ取得が困難な箇所が生まれます。地上レーザーやMMSでも同様です。そういった広範囲を得意とする機器が不得意な箇所の補測の必要性に応えられるのがハンドヘルドLiDARです。手に持って歩くだけで手軽に補測したい箇所をスキャンできます。

なお、2022年には「LidarSLAM技術を用いた公共測量マニュアル」が公開され、当該マニュアルに従うことで、ハンドヘルドLiDARのようなSLAM技術を用いた機器を公共測量に利用できるようになりました。

今回、弊社がリリースした「FLIGHTS SCAN HANDY」は、”広範囲向け測量機器の補完的な役割を担うハンドヘルドLiDAR”という位置付けとして最適と考えられる性能や価格の設計を行っています。もちろん従来のFLIGHTS SCANシリーズ同様にご利用者様にとっての使い勝手の良さにもこだわりました。「FLIGHTS SCAN HANDY」が、測量に携わる皆様の生産性向上の一助となれば幸いです。

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