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ライフテクノロジーズジャパン株式会社
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【プレスリリース】サーモフィッシャーサイエンティフィック、治療法の発見と開発を加速させる完全自動化プラスミド精製システムを日本市場で販売開始
ライフテクノロジーズジャパン株式会社のニュース
2025.5.30
【プレスリリース】サーモフィッシャーサイエンティフィック、治療法の発見と開発を加速させる完全自動化プラスミド精製システムを日本市場で販売開始
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ(グループ本社:東京都港区、代表:室田博夫)は、完全自動化マキシスケールプラスミドDNA(pDNA)精製システムであるThermo Scientific™ KingFisher™ PlasmidPro Maxi Processor*(以下、本製品)を、2025年4月1日に日本市場で販売を開始したことを発表します。本製品は、マキシスケールのプラスミドDNA精製を完全自動化します。手動でのカラム調製や操作、遠心分離処理が不要で、従来の精製方法の約半分の75分以内に高純度のプラスミドを簡便に得ることができます。そのため、効率的なスケールアップが可能になります。本製品は、効率性と一貫性を高める幅広いプラスミドDNA抽出製品を提供するThermo Scientific KingFisher機器ポートフォリオに加わった最新の製品です。
細胞治療と遺伝子治療の臨床試験は、世界全体で約 2,000 件実施されています1 。近年、プラスミドは細胞治療や遺伝子治療、モノクローナル抗体治療、mRNA 治療およびワクチンの開発に役立っています。プラスミドは、目的の遺伝子やDNA断片を標的細胞に送達するためのキャリアとして機能する重要な実験ツールで、トランスフェクション、タンパク質発現、遺伝子治療、DNA配列、ワクチン開発など、さまざまな分子生物学的応用で一般的に使用されています。
サーモフィッシャーサイエンティフィック サンプル調製担当 ヴァイスプレジデント Kevin Lowitのコメント
「新しい治療法のためにプラスミド DNA 精製の需要が急速に高まる中、本製品は簡単な操作で迅速に結果を得られるため、精製プロセスの加速が期待されます。また、プラスミド DNA 製造の重要なステップを完全に自動化しており、研究者が自身の研究に集中できる環境を提供します。これにより、救命治療やワクチンを患者さんに届けるための時間を確保することができます」
本製品は、セットアップ、遠心分離、ピペッティングを必要とせず、培養からプラスミドまでの精製プロセスを完全に自動化します。この製品は、精製を実行するために必要な全ての試薬が事前に充填された自己完結型カートリッジを使用するため、セットアップ時間と汚染リスクを最小限に抑えながら、追加の装置や消耗品を必要としません。培養液150 mLを使用して、エンドトキシンフリーかつ高純度のプラスミドDNAを得ることができます(エンドトキシンフリーの保証限界は0.1 EU/µg 以下です)。
*本製品は研究用にのみ使用できます。診断用には使用いただけません。
1 Alliance for Regenerative Medicine. (2025, February). Cell and Gene Therapy Sector Data, Clinical Trials Q4 2024 Data [PDF].