SKFとSieb & Meyer社、磁気軸受における 戦略的パートナーシップを発表

2025年9月10日 スウェーデン、ヨーテボリ: SKFは、可変周波数ドライブ(VFD)と電子制御装置の分野で高い専門性を持つSieb & Meyer社との戦略的パートナーシップを発表いたします。この コラボレーションは、エアコンプレッサー、ターボブロワー、空調(HVAC)システムなど、要求の厳しい用途向けに統合型高性能インバーター製品を市場に提供する上で、 非常に大きなマイルストーンとなります。

SKFは本パートナーシップの下、Sieb & Meyer社の高度な設計ノウハウと高速ドライブ 技術における長年の経験を生かし、自社工場で可変周波数ドライブを製造します。顧客は、統合が容易で、エンジニアリングに要する時間を削減し、 システム性能の信頼性を高めるだけでなく、長期的には新たなアプリケーションへの拡張機能も持ち合わせた、シームレスなプラグ・アンド・プレイソリューションの恩恵を受けることができます。

このコラボレーションにより、SKFの提供する製品はさらに強化され、磁気軸受を用いた高速電動モーターと、性能・信頼性・エネルギー効率に最適化されたVFDを組み合わせた最適化されたパッケージが実現されます。

「私たちは、 当社の磁気メカトロニクス技術をSieb & Meyer社のVFD技術と組み合わせることで、高速モーター システムの新たな水準を生み出そうとしています。このパートナーシップにより、より完全で効率的なソリューションをお客様に提供できるようになります。」 - SKF磁気メカトロニクス、ダイレクター Frederic Ponson.

「このパートナーシップは、専門技術の強力な連携を意味します。Sieb & Meyerの先進的なインバーター技術をSKFの高速モーターシステムに統合することで、HVAC、空気圧縮機、ブロワー用途の進化するニーズに対応する、よりスマートで効率的なソリューションを提供します。私たちは共に、性能と信頼性の新たなベンチマークを打ち立てています。」 - Sieb & Meyer社CEO Markus Meyer氏

本パートナーシップは将来的にそのスコープを拡張し、ボイルオフガスコンプレッサーやスピンドル 駆動システムにも対象を拡大し、より広範な業界に対してこの統合アプローチの恩恵を提供していきます。

一般的にSKFの磁気軸受システムには、従来の転がり軸受を使用したソリューションと比較して、エネルギー使用量の削減やオイル関連の汚染の排除など、持続可能性の面で利点があります。汚水処理、エアーコンプレッサー、 HVACなど、エネルギー集約型用途では、磁気軸受で浮上する高速電動モーターにより、最大30%のエネルギー消費削減が可能であり、工場全体としては10~15%の省エネとなり、発電による温室ガス排出量を低減にも貢献します。

Aktiebolaget SKF
(publ)