中小製造業向け生産現場改善ソリューション「Roland DG Assemble」を販売開始 ～自社のデジタル屋台のノウハウを凝縮したクラウドサービスを提供～

グローバルに広告・看板用インクジェットプリンターや3次元ものづくりツールを製造・販売するローランド ディー.ジー.株式会社（本社：静岡県浜松市、代表取締役 社長執行役員：田部耕平）は2023年12月12日より、中小製造業向け生産現場改善ソリューション「Roland DG Assemble」（ローランド ディー.ジー. アセンブル）の一般発売を開始します。


＜背景＞
当社は、デジタル技術を活用して人々の創造の可能性を広げる製品やサービスを提供しており、ユニークな製品群に対応した多品種少量生産を実現しています。人が中心となって行われる多品種少量生産を支える機能として、2000年に生産現場のデジタル化と改善を支援するシステム「デジタル屋台」を開発しました。このデジタル屋台は、ペーパーレス化やIoT連携によって作業者の負担を軽減し、品質や生産性の向上に貢献しました。さらに、作業者だけでなく、管理者や工場全体の価値向上にも寄与できるシステムとして20年以上の時間をかけて進化してきました。

製造業を取り巻く環境は、市場のニーズに合わせ少量生産から大量生産まで、多品種に変動する生産品目に柔軟に対応することを求められています。そのような課題を持つ企業にフレキシブル性が特徴の当社のデジタル屋台をベースとした、初めてでも使いやすい機能に特化したクラウドサービス「Roland DG Assemble」の開発を進めてまいりました。開発にあたっては複数の企業様と一緒に仮説検証に取り組み、生産現場の実情に合わせた改善ソリューションを実現しました。


＜特徴＞
「Roland DG Assemble」は、以下の3つの特徴を持つ生産現場改善ソリューションです。
① 作業者支援：ペーパーレス化やIoT連携によって、作業者の負担を軽減し、ヒューマンエラーの防止や教育支援などの機能を提供します。これにより、作業者のモチベーションやスキルの向上につながります。
② 管理者支援：データ活用によって、生産現場の状況や問題点をタイムリーに高精度で見える化し、分析や改善のためのツールを提供します。これにより、管理者は管理業務から改善業務へとシフトすることができ、改善サイクルが大幅に短縮されます。
③ 工場価値向上：多品種少量生産、さらに変種変量生産に即応できる工場を目指し、システムや人材のフレキシブル性が高まります。これにより、工場は市場や顧客のニーズに素早く応えられる価値ある組織になります。

＜今後の展望＞
デジタル屋台は、20年以上にわたる当社工場での実績により、生産性や品質の向上、間接工数や人件費の削減、仕掛在庫の削減などの効果を確認しています。当社は「Roland DG Assemble」を幅広く活用できるように、組立分野だけでなく、切削加工、プレス加工、成形加工、基板実装などの部品加工方法別でのソリューションや追加機能の拡張を進めていきます。まずは日本でのサービス提供から開始し、近い将来にはグローバル対応も進め、海外遠隔地の生産現場をつなぐソリューションを目指します。3年で4.5億円の売上を目標としています。


ローランド ディー.ジー.は、「Roland DG Assemble」を通じて、生産現場の課題解決だけでなく、労働力不足や環境問題を含む社会問題対策 にも貢献できるように、持続可能なビジネスモデルを構築していきます。この「Roland DG Assemble」で急速に進展するデジタルの世界と現実世界を結びつけ、より豊かな社会の実現に貢献するとともに、お取引先様の競争力や成長力の強化に尽力してまいります。