エッジAIコンピュータ EPC-R7300でNVIDIA Jetson Orin Nano Superが新たに対応

NVIDIA Jetson Orin Nano Super対応で、 生成AIアプリケーションをパワーアップ

Advantech Co., Ltd (台湾、TWSE: 2395、以下 アドバンテック) は、NVIDIA Jetson Orin NX/Nano 8GBモジュール対応のエッジAIコンピュータ「EPC-R7300」において、今回新たにJetson Orin Nano Super をサポートすることを発表しました。これにより、EPC-R7300は、強力なNVIDIA Jetson Orinプラットフォームを活用し、最大67 TOPSのAIパフォーマンスを超低消費電力（25ワット）で実現します。超コンパクトなデザイン（152×173×50 mm）とUbuntu OSの対応により、シームレスなAI展開が可能となり、小規模な大規模言語モデル（LLM）、ビジョン言語モデル（VLM）、ビジョントランスフォーマー（ViT）などの次世代アプリケーションに最適です。

エッジでのリアルタイム組込みインテリジェンスを強化する生成AI
EPC-R7300は、NVIDIA Jetpack 6.2と組み合わせることで、AIパフォーマンスにおいて大幅な進歩をもたらし、小規模なLLM、VLM、ViTの展開に理想的なプラットフォームを提供します。強化されたGPU、CPU、メモリ機能により、10億パラメータ未満のモデルを効率的にサポートし、自然言語理解や生成などのタスクをデバイス上で直接実行が可能です。この機能は、ロボット内の会話型AI、IoTの音声インターフェース、リアルタイム翻訳、小売分析、産業データ、ビジョン処理など、幅広い組込みアプリケーションに最適です。小規模なLLM、VLM、ViTをサポートすることで、EPC-R7300は、開発者に強力で効率的かつプライバシー重視のソリューションを提供し、業界全体でリアルタイムの組込みインテリジェンスを実現します。

NVIDIA Jetson Orin Nano Super向けの高信頼性シングルAIキット
またRS-485、CAN bus、複数のイーサネットポートをはじめとする豊富なI/Oを備え、開発者の様々なニーズに対応するよう設計されています。NVIDIA Jetpack 6.2をサポートしているEPC-R7300は、NVIDIAの開発エコシステムからのシームレスな移行を保証し、追加のドライバインストールや設定を必要とせずにI/Oを自動的に有効にすることで簡単に統合することができます。高品質なカメラ入力を必要とする画像推論などのエッジAIアプリケーション向けに、USBやIPカメラI/Oの両方をサポートしており、ビジョンベースのアプリケーションに最適です。さらに、HDMI 2.0ポートを介して4K解像度のディスプレイが画面表示や、2x GbE LANポートで信頼性の高いデータ接続を確保します。また、2x USB 3.2 Gen 1ポート、無線モジュールおよびストレージ拡張用の3x M.2スロット（1x 2230 E Key：Wi-Fi 6 & Bluetooth、1x 3042/52 B Key：4G/5G接続、1x 2280 M Key：128GB NVMe SSD、等の拡張機能を提供）を備えています。このように、EPC-R7300は次世代エッジAIシステムを構築する開発者にとって強力で柔軟なソリューションです。

産業用途向けの堅牢な設計
EPC-R7300は、過酷な産業環境での耐久性を考慮して設計されており、広い動作温度範囲（-20 ~ 60ºC）、広い電源入力範囲（9 ~ 36 VDC）、および高い振動耐性（3.0 Grms）をサポートします。こうした堅牢な設計により、ユーザーはフィールドサイドアプリケーションのプロトタイプを迅速に作成でき、開発プロセスを効率化し、システム統合、検証、およびエッジAIソリューションへの変換に必要な時間とリソースを最小限に抑えることができます。

多様なリアI/O構成が多様なアプリケーション要件に対応
アドバンテックのEPC-R7300は、1つのキットで異なるアプリケーション要件を満たすように設計されており、シリアルポート（RS-232、RS-485）、絶縁DIO、USB 2.0、およびシステム容量拡張を可能にする4x GbEハブを含む最大5x リアI/O構成を提供します。I/O周辺機器のドライバはすべてNVIDIA Jetpack 6.2を搭載したボードサポートパッケージ（BSP）に統合されており、追加の統合作業を必要とせずに優れた機能を提供します。