スリップリングのメーカー18社・50製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
スリップリングとは、外部からの電力信号を伝えることができる回転コネクタです。また、振動や、応力、軸力を計測した微小な信号を伝送し、計測、制御用にも利用されます。固定した側に電源を供給するリード線の役目にもなります。
スリップリングの取り付けは主に2種類です。軸端取り付けタイプは回転体の末端に取り付けます。中空タイプは回転軸にリングブロックをはめ込みます。また、リングとブラシが一体型のタイプとリングとブラシが分離しているタイプがあります。
スリップリングは低速回転用から20000rpmもの高速用まで展開しています。また、対応できる電力にも幅があり、実験、開発用から設備用まで広く利用されています。
風力発電機、工作機械、遠心分離機、撹拌機、ヘリコプターといった回転体のヒーターやモーターの電源供給に使用されます。他にも半導体製造装置やCTスキャンのような医療機器、非破壊検査、音響装置など幅広い用途があります。回転体を介した温度、ひずみ、トルクの測定にも使われています。
スリップリングは回転体の照明など、電源を必要とする箇所に電源を供給する中継地点の役割を果たしています。また、回転体の温度やトルクなどの計測した信号を計測機器に伝送する場合にも使用されます。
回転体のターンテーブルなどの回転軸にリング状の電極部分(リングユニット)がついています。リングユニットの外周や側面にブラシ状の電極部分が接触し、接触した箇所を接点として、電力と信号を伝送する構造です。リングユニットが回転してもブラシとは常に接点を持つため、安定した電力の供給と信号の伝送が可能になっています。
リングユニットにはベアリングがついていて、摩擦を減らしなめらかで安定した回転が可能なように作られています。スリップリングのリングとブラシの接点部分には銅や銀といった貴金属を使用することで液漏れなどの心配もなく、接触抵抗を安定化させることができます。ブラシ部分にはカーボンや銅、銀合金などが使用されています。
電力や信号の配線が多い場合にはスリップリングも必然的に大型になります。また、どうしても摩耗するため、定期的なメンテンナンスが必要です。
参考文献
https://www.totukizai.co.jp/product/slipring/about.html
http://www.tosoku.jp/slipring.html
http://www.hikari-slipring.co.jp/publics/index/43/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
ヒカリ電子工業のSPMシリーズは、アルミ合金ケース、接点には貴金属ブラシ、金めっきリングを使用した信頼度の高い国産スリップリングです。
スリップリングは、お客様によって用途(電源、信号、LAN等)や組み合わせが異なるため、個々に選定する必要があります。ヒカリ電子工業では、幅広いラインナップから用途に合った最適なスリップリングを選定してもらうことができます。
また、特殊仕様品の実績も多く、設置場所のスペースに合わせたケースの設計など、リクエストに応じたカスタマイズが可能です。
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