株式会社ダイヘン
株式会社アマダウエルドテック
日本アビオニクス株式会社
パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社

【2021年版】抵抗溶接機5選 / メーカー7社一覧

抵抗溶接機のメーカー7社・12製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。


目次


抵抗溶接機とは

抵抗溶接機は、溶接対象の金属を重ね合わせて、溶接する箇所を電極で挟むなどし、金属に電気が流れるようにすると同時に、圧力を加えながら電気を流すことで、金属を溶接する機械です。溶接する際には、電気を流した時の溶接対象の金属の抵抗によって発生するジュール熱を利用しています。電流の流し方で、インバータ式、トランジスタ式、コンデンサ式などがあります。また、通電の方法によって、ダイレクトスポット式、インダイレクトスポット式、シリーズスポット式、ツインスポット式に分けられます。

抵抗溶接機の使用用途

抵抗溶接機は、自動車工場や、家電工場、建設用材など、生産工程に溶接がある工場などで使用されます。溶接速度が速く、消耗部品が少ないので、自動化がしやすく、自動化に対応している製品も発売されています。抵抗溶接機の選定の際には、電気を多く消費するので、他の電気設備への影響や、電気代や装置費用などのコスト面などを考慮する必要があります。また、設置の方法についても、電極が固定され、溶接対象の金属を移動させる方式や、電極が移動できる方式、同時に複数の箇所を溶接できる方式などがあり、最適な種類の抵抗溶接機を選定する必要があります。

抵抗溶接機の原理

抵抗溶接機の原理を説明します。抵抗溶接機は、電源とトランス、加圧制御装置、電極で構成されています。動作の際は、電源から供給された電流をトランスで溶接に対応する大電流に変換し、電極に流します。電極は加圧制御装置によって、溶接対象の金属に押し当てられ、金属に電流が流れます。電流によって溶接対象の金属に発生するジュール熱によって、金属が溶接されます。

電流の流し方は、インバータ式、トランジスタ式、コンデンサ式の大きく3種類があります。インバータ式は、交流を直流に変換した電流を使用します。熱効率が高いことが特徴です。トランジスタ式は、トランジスタを使用して電流を制御します。応答性が高いので、精密な溶接に適しています。コンデンサ式は、電気をコンデンサに充電し、一度に放出することで大電流を流します。短時間の溶接に適した小さい部品などの溶接に適しています。

抵抗溶接用トランス

抵抗溶接機は、対象の金属板やケーブルを電極の間にはさんで電流を流して溶接しますが、このときに大電流を発生させる必要があります。このために使用されるのがトランス(変圧器)です。

トランスの一次側に入力した電圧×電流の値と、二次側に発生する電圧×電流の値は損失を考慮しない理想状態では等しくなります。一次側の巻き線数>二次側の巻き線数としておくと、二次側には一次側よりも低い電圧が生じますが、電圧×電流の値は等しくなるので、二次側に大きな電流が生じます。

この二次側に発生した大電流を電極間に挟んだ金属板に流すことで発熱、溶接をさせることができます。

トランスの種類によって異なりますが、入力側電圧200~600V程度、二次側電圧10~20V程度で、最大溶接電流15kA~20kA程度のものが主流です。

抵抗溶接の電源方式

抵抗溶接の主な電源形式には、単相交流式と、インバータ直流式、コンデンサ方式があります。

単相交流式は装置がもっとも古くからあり、装置が簡単で安価なため一般用途として広く普及しています。産業用では自動車の製造工程などで主に使用されています。

インバータ直流式は交流電源をインバータで直流に変換して溶接する金属に電流を流します。力率が大きく、火花の発生も抑制できることから、品質のよい溶接が行えることが特徴です。交流式では溶接しにくいアルミニウムやメッキ鋼板の溶接に使用されます。

コンデンサ方式は、電極間の大容量コンデンサに蓄電した電荷を一気に放電することで溶接します。溶接時間を短くできるというメリットがあるものの、蓄電させるための時間はかかるので、連続で溶接するような用途には不向きです。また、電流印加時間を制御できないという欠点もあるため、あまり普及していません。

抵抗溶接機の使い方

陽極と陰極の間に溶接したい金属を挟み、フットスイッチやプッシュスイッチで電極間に圧力を印加しながら放電し、一瞬で加熱、溶接します。

放電する時間は溶接する金属の種類や厚みによってあらかじめ調整が必要です。試し打ちをしながら、溶着強度が十分で、かつ、焦げすぎない適切な電流と時間に合わせこみます。

一般に、電流を流しやすいやアルミニウムは溶接しにくいため電流は多めに、時間は長めに設定します。ニクロム線や鋼板は抵抗が大きいため溶接しやすく、短い時間で溶接が可能です。

参考文献
http://www.chuo-seisakusho.co.jp/product_int/welding/exp.html
https://www.avio.co.jp/products/assem/principle/welding/configuration.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/qjjws1943/69/7/69_7_582/_pdf

抵抗溶接機のメーカー情報

抵抗溶接機のメーカー7社一覧


抵抗溶接機のメーカーランキング

社員数の規模

  1. 1 株式会社ダイヘン
  2. 2 パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社
  3. 3 日本アビオニクス株式会社

設立年の新しい会社

  1. 1 パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社
  2. 2 株式会社アマダウエルドテック
  3. 3 ティー・エイチ・エム株式会社

歴史のある会社

  1. 1 株式会社ダイヘン
  2. 2 株式会社中央製作所
  3. 3 大同興業株式会社

抵抗溶接機5選

SD2・PD シリーズ

株式会社中央製作所

特徴

SD2・PD シリーズはスポットおよびプロジェクション溶接が可能な高性能単相整流式の直流溶接機です。

電極の移動量は簡単な操作で変更することができ、ガイドは精度の高い加圧式を採用し、給油の必要がないため作業環境改善にもつながります。

冷却水の注入口にはボールバルブを設定し、透明なホースを採用することで流水を確認することでき、メンテナンス性に優れます。

アルミニウム合金、銅合金、メッキ鋼板などの幅広い素材において品質および精度の高い溶接が可能な溶接機です。

株式会社中央製作所の会社概要

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SL-AI-601シリーズ

株式会社ダイヘン SL-AI-601シリーズ 画像出典: 株式会社ダイヘン公式サイト

特徴

SL-AI-601シリーズは直流インバータ制御式のスポット溶接機で定格入力45~120kVA、最大溶接電流18,000~40,500A、定格加圧5.4~9.3kNまで対応した12仕様がラインナップの抵抗溶接機です。

単相交流の瞬間電流が一線あたり750Aであるのに対し、直流インバータの場合375Aと約半分となるため省エネや電圧フリッカ対策として有効かつ80~95%の高力率を実現しています。

無給油シリンダの設定によりメンテナンス性向上や作業環境改善に寄与し、シリンダにはフォロースプリングが標準装備されているため溶接物の急な沈み込みにも追従可能で、溶接品質が安定します。

発熱が早い直流インバータは、加熱しにくいアルミも溶接可能とし、ステンレス、高張力鋼など幅広い素材に対して焼けを低減した高品質な溶接を可能としています。

株式会社ダイヘンの会社概要

  • 会社所在地: 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号
  • URL: https://www.daihen.co.jp/
  • 創業: 1919年
  • 従業員数: 3,876人

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UP-10D

大同興業株式会社 UP-10D 画像出典: 大同興業株式会社公式サイト

特徴

UP-10Dは少ない消費電力での溶接を可能とした省エネタイプである上に、高精度および高能率な溶接を実現した抵抗溶接機です。

小型かつ軽量化を図り、台車付きポータブル型のため作業性に優れています。

トランジスターを用いた特殊回路を設定しているため、あらゆる溶接時間に対して柔軟に対応することができます。

汎用性があるため自動車板金、配電盤、金庫、冷暖房工事、ダクト工事等の幅広い用途において一般的な薄板のスポット溶接を行うことが可能です。

大同興業株式会社の会社概要

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ハイマックス(定置型)

パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社 ハイマックス(定置型) 画像出典: パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社公式サイト

特徴

ハイマックスは大きな電流を瞬時に流すことにより精度・品質共に高く、エネルギー消費削減を実現したコンデンサ式の抵抗溶接機です。

電源からコンデンサへ充電してから溶接エネルギーに変換するため電源電圧が変動しても溶接の品質にバラツキが少なく、単相交流式は定格入力が50kVAに対して、ハイマックスは7kVAと大幅な省エネを実現しています。

短時間かつ大電流のため熱の影響が少なく、溶接歪みや焼けが発生しにくく、熱伝導に優れた素材に対しても高い接合力を有する溶接が可能です。

プロジェクション溶接や熱伝導率の高いアルミをはじめとする非鉄金属のスポット溶接に効果的です。

パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社の会社概要

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THS-2500

ティー・エイチ・エム株式会社 THS-2500 画像出典: ティー・エイチ・エム株式会社公式サイト

特徴

THS-2500はインバータ式の最大短絡電流が2500A、各種パラメータは電流100~2500A、電圧0.10~4.00V、電力0.2~7.5kWの範囲で設定可能な抵抗溶接機です。

溶接実行中は電流、電圧、電力、抵抗値の波形と平均有効値をモニターにリアルタイムで表示するため溶接プロセスの状況を把握することができます。

最大で9サイクルの通電機能やそれぞれのサイクルにおけるスロープアップ機能が装備されているため、細かな溶接プロセスの設定が可能です。

小型製品の溶接を得意としていて、ハンダが使用不可部位の接点溶接にも対応することができ、小型スピーカーや超小型インダクターなどの部品の溶接に適しています。

ティー・エイチ・エム株式会社の会社概要

  • 会社所在地: 神奈川県横浜市金沢区福浦1-1-1 横浜金沢ハイテクセンター 1F
  • URL: http://www.thm-co.jp/
  • 創業: 1965年
  • 従業員数: 80人

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抵抗溶接機の12製品一覧

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