メーカー 16社

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遠赤外線ヒーター
メーカー16社一覧【2024年】

遠赤外線ヒーターについての概要、用途、原理などをご説明します。また、遠赤外線ヒーターのメーカー16社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。遠赤外線ヒーター関連企業の2024年8月注目ランキングは1位:河合電器産業株式会社、2位:ササキテック株式会社、3位:日本ガイシ株式会社となっています。

遠赤外線ヒーターとは？
遠赤外線ヒーターのメーカー16社一覧

遠赤外線ヒーターとは

遠赤外線ヒーターとは、ヒーターから放出される遠赤外線を用いて、暖房器具として使用したり、産業・工業分野において各種加熱・乾燥を行うために使用したりするヒーターです。

遠赤外線ヒーターは、家庭用では暖房器具として広く一般的に使用されていますが、産業及び工業用途では暖房器具のほか、製品を乾かしたり、製品製造における加熱工程に使用したりする用途で用いられます。遠赤外線による加熱は、空気中を透過して直進し、直接物体に吸収され、物体中の分子を振動させて加熱する仕組みです。プラスチック、ゴム、塗料、樹脂、食品など、様々な素材の物質・製品を加熱することができます。

遠赤外線ヒーターの使用用途

遠赤外線ヒーターは、産業用途においても暖房器具として使用されるほか、各種加熱工程において使用されます。暖房器具として使用する場合は、工場・倉庫などの大空間を暖めるため、家庭用のものより大型で強力です。

主要な各産業における主な用途は下記の通りです。

機械・金属産業: 鋳型の乾燥、機械工具および部品などの塗装乾燥、カラー鋼鈑の焼付け
電気・電子工業: 液晶ガラスの印刷後の加熱・乾燥、洗浄後の乾燥、太陽電池の製造工程の加熱・乾燥、抵抗および導電ペースト、蛍光膜、プリント基板の乾燥
情報産業: デバイス・磁気テープなどの製品の加熱
プラスチック工業: インフレーションフィルムの加熱、フィルムのコーティング乾燥、原料粉末、ペレットの乾燥、成型前予熱、塗装乾燥
バイオテクノロジー工業: 医療容器の洗浄乾燥、医療機器の硬化剤加熱
自動車産業: 車体、部品の塗装焼付け、金属部品の接着塗装乾燥
印刷・紙産業: 各種印刷の乾燥、紙の水分乾燥、刷板のバーニング処理
食品産業: 食品の乾燥、焼付
交通: トンネル内のつらら防止、屋根、歩道橋の融雪、鉄道線路の融雪

また、その他にも一般的な産業用途として

合板の乾燥
塗料の乾燥
接着剤の硬化
スポット暖房
ベルトコンベアーの凍結防止

などがあります。尚、反射してしまうため、表面加工されていない無垢の金属を加熱することには適していません。

遠赤外線ヒーターの原理

1. 遠赤外線の加熱の仕組み

赤外線は、電波や可視光線などと同じ、電磁波の一種です。赤外線は、可視光線の赤よりも波長が長く、目で見ることのできない電磁波です。赤外線の波長範囲である0.8μm 〜 1,000μm のうち、一般的に5μm より波長が長い部分を遠赤外線と呼びます。

遠赤外線による物体の加熱とは、すなわち遠赤外線の吸収によって物体を構成する分子を振動させることを指します。多くの物体で、2.5μm 〜 25μm の範囲に吸収が大きい領域があります。例えば、水の場合では、波長3μmにOH 基の伸縮振動の吸収ピークがあり、波長 6μmがOH 基の変角振動のピークです。遠赤外線はこれらの分子振動のピーク波長と重なるため、効率よく加熱を行うことができます。

2. 遠赤外線ヒーターの機構

遠赤外線ヒーターは、内部に電熱線やハロゲンランプなどの発熱体を封入し、表面にセラミックス物質などの遠赤外線放射素材を用いることが一般的です。電熱線を使用する場合では、電熱線に通電するとヒーター表面温度が通常数百度に高まり、遠赤外線を放射します。

また、導電性セラミックスを用いることで直接セラミックスに通電する製品や、ハイニッケル耐熱鋼シースの表面にハイレックスコーティングを施した製品などもあります。

遠赤外線ヒーターの種類

業務用遠赤外線ヒーターには様々な形状の製品があります。管型の製品 (シーズヒーター状) や、面ヒーター、塗装乾燥用に管型製品がスタンド式になっているもの、反射笠付きのものなど、用途に合わせて様々なものを選択することが可能です。

また、その他、クリーンルームでの使用が可能である特殊セラミックによる表面加工によって無塵化されている製品や、高放射率の磁気化セラミックヒーターなどの高機能製品もあります。

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