DSPシステムについての概要、用途、原理などをご説明します。また、DSPシステムのメーカー11社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。DSPシステム関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:日本テキサス・インスツルメンツ合同会社、2位:ヤマハ株式会社、3位:日本DSPグループ株式会社となっています。
DSPシステムとはデジタル信号処理を行う一連の演算処理装置(プロセッサ)のことを意味します。DSPはDigital Signal Processorの略です。
入力された音声や映像データ、温度、加速度といった情報を高速に解析し、デジタルもしくはアナログ形式として出力することができます。
DSPには独立した「プログラムメモリ」と「データメモリ」が搭載されており、これらの間でデータ転送が行われます。
近年ではビッグデータなど、より複雑な演算処理を行うためにマルチプロセッサ構成が進みつつあります。
DSPシステムは高速・高精度の信号処理性能が求められる多くの製品に搭載されています。
高速で信号の変調・復調やフーリエ変換、フィルタリングができることから、パソコンや携帯電場、デジタルAV機器、コピー機など、その使用例は多岐に及んでいます。
例えば、スマートフォンの音声認識機能や、医療現場における画像処理ではDSPシステムが使用されます。
また、DSPを用いたデジタル制御によりサーバ等の電源回路で生じる負荷の低減にも利用されています。
従来は別々のハードウェアで構成した信号処理手法が利用されてきましたが、DSPの登場により大幅な信号処理速度の改善が実現されました。
DSPシステムを用いることで、汎用のマイクロプロセッサと比べて複雑な演算をより高速に実行することが可能です。
DSPシステムには高速のAD変換器が搭載され、入力されたデータはDSP内部のメモリへと転送されます。
メモリにはプログラムメモリとデータメモリがあり、これらの間にはMicro Processing Unit (MPU)が仲介しています。
それぞれのメモリとMPUはバス(信号線)によって接続されており、バスを通じてメモリ間のデータ転送が行われ、積和演算等の処理が施されます。
ここでプログラムメモリとはデータ処理に用いるプログラムを格納し、データメモリとは処理対象のデータを格納するものです。
処理されたデータはその後、デジタルデータ、もしくはDA変換されたのちにアナログデータとして出力されます。
これらの工程を含めて百ナノ秒程度というごくわずかな時間で演算処理できるDSPの開発が現在進んでいます。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト9
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 | 26.3% |
2 | ヤマハ株式会社 | 15.8% |
3 | 日本DSPグループ株式会社 | 10.5% |
4 | NXPジャパン株式会社 | 10.5% |
5 | エムアイエス株式会社 | 10.5% |
6 | 株式会社エー・アンド・デイ | 10.5% |
7 | アナログ・デバイセズ株式会社 | 5.3% |
8 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 5.3% |
9 | オン・セミコンダクター | 5.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のDSPシステムページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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