産業用SSDについての概要、用途、原理などをご説明します。また、産業用SSDのメーカー0社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
産業用SSDとはSSDの1種で、その名称の通り産業用の装置や機器に組み込まれるSSDです。
SSDについてはすでに知られているように、Solid State Driveの略称で、機器に内蔵するメモリーチップに必要なデータを読み書きします。
SSDは衝撃に強い、データの読み書き速度が速い、チップ自体のサイズが小さいなどの特徴があります。産業用SSDはそれらの特徴をさらに高性能にした記録媒体になります。
産業用SSDの使用用途は製造業や寒暖差の激しい極地、医療機器など高耐久、高品質が必要な箇所に組み込まれます。
その適用範囲は据え置き型の大型装置から、持ち運びが容易なポータブル機器に及びます。
これまでは産業分野で使用されることの多かったSSDですが、近年はオフィス製品や家電などにも適用されるようになってきました。
私たちの身近な製品にも高耐久、高速性がより求められるようになったということです。
産業用SSDは一般のSSDとほぼ同じですが、以下のような違いがあります。
1つは幅広い温度範囲でも使用できる高耐久性です。基本は0~85℃程度の温度範囲を持ちますが、温度拡張版もありマイナス30~85℃で動作するものもあります。
2つ目は長期利用可能の実現です。産業用に使用するSSDは絶えずデータの読み書きを繰り返し、かつ膨大なデータを保存しますが、メモリーチップも摩耗していき故障します。
そのため1つのセルに1バイトのデータを保存できるSLCを採用しています。SLCは非常に高い耐久性と信頼性を持つ反面、大容量には向かないという特性を持っていました。
しかし技術進歩により大容量の問題も解決されたため、産業用SSDへ適用されました。
3つ目はデータ読み書きの高速性です。読み書き速度は3000~3470MB/秒程度になります。製品にもよりますが、一般のSSDがおおよそ500 MB/秒なのを見ると約6倍の速さになります。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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