薄手ゴム手袋のメーカー5社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
薄手ゴム手袋は病院などの医療現場から工場などの製造現場など幅広い場所で使用されます。医療現場では細菌や雑菌の混入が大きな事故に繋がります。そのため衛生性が高く、操作性も高い薄手のゴム手袋が使用されます。また工場では有害な薬品を取り扱うことが多いです。このような場所では肌に薬品が付着することがないように薄手のゴム手袋を使用します。
ただし薄手のゴム手袋は操作性が高い一方で薬品耐性が相対的に弱いため、大量の薬品が付着する作業では厚手のゴム手袋を使います。なお、一度使用した手袋には有害な薬品や雑菌などが付着している可能性が高いため、薄手ゴム手袋は使い捨てです。
薄手ゴム手袋は安価であるため家庭から医療、製造現場まで幅広い場所で使われます。薄手のゴム手袋は装着しても素手とほぼ同じ操作性で作業を行うことができるため、細かな手作業が必要なときに使われます。天然ゴムやニトリルゴムなど様々な材質のゴム手袋が販売されています。
ゴムの種類によって薬品に対する耐性が異なっているため、製造現場では取り扱う薬品の種類によって手袋を選定します。また医療現場など高い衛生性が求められる際は医療用ゴム手袋というものが別途販売されているので、そちらを利用します。
薄手ゴム手袋の材質で代表的なものとしては天然ゴム、ニトリルゴム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンが挙げられます。
天然ゴムは丈夫で伸びやすく安価です。ただし油やトルエンなどの疎水性薬品に対する耐性は低いため、これらの薬品と付着するとすぐにゴムが膨潤して薬品が手袋を透過して皮膚に付着してしまいます。また、人によってはラテックスアレルギーを発症する恐れもあります。ニトリルゴムは薬品に対する耐性が比較的高く、丈夫で指にフィットするので細かい作業には向いています。ただし価格がやや高めです。ポリ塩化ビニルも薬品に対する耐性は比較的高く、劣化しにくい材質です。ただし破断しやすく、伸ばしすぎるとちぎれることがあります。また、食品への混入が規制されているフタル酸が可塑剤として含まれているため、食品業界での利用には適しません。ポリエチレンは今回取り上げた4つの材質の中で最も安価です。また薬品に対する耐性も高いです。ただし穴が空きやすかったり破けやすいという欠点があります。また手指に完全にフィットするわけではないので細かい作業には向きません。
以上、代表的な薄手ゴム手袋の材質の特徴を紹介しましたが、実際に使用するときは付着する薬品の耐性があるか、一つ一つの薬品ごとに確認が必要です。
参考文献
https://jp.misumi-ec.com/vona2/fs_health/T1700000000/T1708000000/T1708130000/
https://kayo-corp.co.jp/tech/rubber-proof/
https://www.medius.co.jp/asourcenavi/choice/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社