座繰りドリルのメーカー12社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
座繰りドリルとは、座繰り穴を開けるための工具のことです。フォスナービットとも呼ばれ、電気ドリルやインパクトドライバーに取り付けることができるタイプもあります。座繰り穴とはネジやボルトを埋める円筒型の穴のことです。座繰り穴の中でネジやボルトを締めることで先端が木材から飛び出さず、表面が凹凸になりません。見た目を綺麗にしたり、構造上フラットな面が求められる場合に必要な工程です。座繰りドリルの刃は特殊で穴の底を平らにすることができます。
座繰りドリルは座繰り穴を形成するために用いられます。この座繰り穴はネジやボルトの先端が飛び出さないように様々な場面で必要です。例えば建物に用いられる木材です。木材同士を結合させるためには大きなネジやボルトを使用しますが、先端が飛び出していると邪魔になったり構造支障を来す可能性があります。また、組み立て型の家具にも用いられます。自分でボルトを止めて組み立てる家具は、より見た目を綺麗にするために座繰りドリルを用いて座繰り穴が作られているのです。
座繰りドリルは座繰り穴を簡単に開けることができます。ここではその原理や特徴についてご紹介します。
構造は通常のドリルとさほど変わりませんが使用する刃が特徴的です。通常のドリルは先端がとがっていますが、座繰りドリルの刃は平らな円上になっています。中心にはセンターと呼ばれるとがった刃があり、この部分が木材に突き刺さることでぶれることなく穴を開けられます。その周りにはギザ刃が取り付けられており、これが回転することで座繰り穴を形成します。刃の形状は様々でウェーブ状になっている物や三枚刃になっている物もあります。穴の大きさや用途によって使い分けられるのです。
座繰りドリルで開けられた穴は座繰り穴と呼ばれ、建築現場や家具でよく目にします。この穴の内部でネジやボルトを締めることで先端が表面に出ることなく止められるのです。凹凸ができないため邪魔になることがなく、他の木材と組み合わせる建築現場では重要な工程です。また、見た目を綺麗に仕上げることができます。
座ぐりドリルの使い方としては、座ぐりドリルをボール盤のチャックに取り付けて使用します。木材の加工に使用する場合は電動ドリルなど手動での加工に使用も可能になります。
いずれの加工方法でも共通するのが、下穴の加工になります。座ぐり加工を行う前には必ず下穴を開ける必要があり、下穴を開けないで加工をすると、ドリルが垂直に入らず正確な座ぐり穴を開けることが出来ずドリルの破損にもつながります。座ぐりドリルを使用しない加工方法もあり、フライス盤での座ぐり加工を行う場合は、下穴を開けた後にエンドミルを使用し座ぐり穴を開けることもできます。
皿座ぐり用ドリルは、皿ネジの頭部分の締結させるために加工を施すための工具です。通常のネジと同様に頭を隠す目的にもなりますが、性質が違い皿ネジの頭部分がしっかりと固定されることでネジ全体を固定します。皿座ぐりは、通常の座ぐりドリルでの加工は難しく、皿座ぐり用ドリルを使用することを前提としています。
座ぐりドリルのサイズについては、基本的には締結するボルトネジの頭を隠すために使われます。そのため、そのボルトの頭よりも大きい座ぐりドリルを選んで加工を施します。
製品によっては、各サイズの座ぐりドリルをセットにして販売されているものもあり、多数のサイズに合わせた加工を行う場合はそちらの選定を考慮してもよいでしょう。
ここでは、一般的な段付きのドリル(鉄板穴あけ用)ではなく金属加工用の段付き座ぐりドリルの紹介をします。
主に使用される各ネジの頭に合わせて3種類のドリルがあります。
これらの金属加工用段付き座ぐりドリルを使用することにより、工具を交換することなく一度の加工で下穴と座ぐり穴を同時に開けることができます。また、各ボルトの直径に合わせ作られており、使用するボルトの直径に合わせて選定する必要がありますが、工具交換の手間が省けコストの削減につながります。
参考文献
https://diytool.biz/zaguri-drill
https://simplife-plus.com/tsukuru/fostner_bit/
https://mitsu-ri.net/articles/countersinking
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00035/00026/
https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/223007969165/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社