エジェクタピンのメーカー5社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
エジェクタピンとは、樹脂成型などの金型で使用される部品で製品を取り出すための部品となります。
上型と下型との間に樹脂を流し込み、樹脂が冷却されて固まると上型と下型が分かれた時に固まった製品を取り出すために突き出し棒が出ることで製品が取り出されます。
突き出し棒をエジェクタピンと呼びます。
エジェクタピンがなければ金型から製品を押し出すことができません。
エジェクタピンは、押し出し後は必ず戻る設定になっており、戻らないと金型が壊れます。
エジェクタピンは、樹脂成型金型で製品を押し出し取り出すための部品です。
エジェクタピンの用途について説明します。
エジェクタは、「押し出す」 ピンは、「棒」のことです。
エジェクタピンの種類について
エジェクタピンは、成型品を押し出すことで取り出すことができるピンです。
エジェクタピンの特徴について説明します。
成型品が金型に張り付くため、かなりの力が必要となります。
成型品のサイズによりエジェクタピンの径を調整したり、本数を調整する必要が
あります。
成型品が大きくなると樹脂の収縮が大きくなることで金型に張り付く力が大きく
細いエジェクタピンでは折れます。
そのため、径の調整が必要となります。
エジェクタピンの本数を増やす必要性がある。
樹脂成型は、高温のためエジェクタピンは熱にも強い鋼材が求められます。
形状
形状によっても設置位置を変える必要があります。(白化が発生するため)
エジェクタピンの形状について、ストレート型のエジェクタピンの場合には、ストレート形状の摺動部と非摺動部とツバ部から構成されています。
摺動部は、コアの取り付け穴に挿入されており、ショット毎に摩擦移動をするため、高い精度での機械加工と良好な表面粗さに仕上げられていることが求められます。ピンの円周方向の寸法が精度よく仕上がっていないと、クリアランスに溶けた樹脂が入り込んでバリが発生します。
非摺動部はツバ部との連携をする部分になります。
ツバ部は、その根元においてストレート部分との間で段差を有する形状であるため、ピンに対してかかる圧縮および曲げ応力などによって段差状の根元には応力が集中します。そこで、ツバ部根元において焼きなましなどの処理が行われ応力集中を緩和する処理がなされます。
また成型品の形状によっては、樹脂成型時においてエジェクターピンが回転することにより、肉厚の変動に伴う形状変形やキャビテーション側にピンが倒れて破損するなどの問題が発生するおそれがあります。そこで、このような問題解消のために、エジェクターピンの頭を回転不能とする形状に加工することが知られています。
例えば、エジェクターピンの頭部分に小さな突起を設けた形状や、頭部分を部分的にカットした形状にする加工が挙げられます。
金型から取り出した成形製品には、エジェクターピンの跡が通常残ります。このような跡が直接目に触れる製品の外観に当たる場合には外観不良と判定されるおそれがあります。このような場合には、外観上露出する部分を固定側、露出しない部分を可動側に設定しておき、エジェクタピンの跡が目立たないようにする対応が考えられます。
エジェクターピンの跡を残さない手段としてストリッパープレートの使用を検討することも有効です。
またエジェクターピンの跡を物理的に除去する方法として、EPカッターなどのバリ取り工具を使用する手段があります。
参考文献
https://www.protolabs.co.jp/resources/design-tips/using-ejector-pins-properly-on-molded-parts/
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1212/14/news025.html
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/plastic_mold_design/pl01/c0960.html
https://meigikanagata.com/eject2/
https://www.protolabs.co.jp/resources/design-tips/using-ejector-pins-properly-on-molded-parts/
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/plastic_mold_design/pl07/c0618.html
https://www.kreuz.jp/product/cate04/cate0402/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社