モーノポンプのメーカー3社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
モーノポンプは容積式ポンプの分類されるポンプですがその構造や動作は非常に独特なものになっています。
モーノポンプはローターとステーターと呼ばれるものから構成されていて、そのローターはねじのようにねじりまがった構造となっており、これがステーターの中で回転することにより、定量で輸送することが可能です。
モーノポンプは普通の液体から超高粘度の液体も輸送することができるので、化学工業から食品工業まで幅広く使用されています。
モーノポンプは超高粘度流体や固形物が入った流体まで搬送することが可能なので、多くの業界で使用されています。
また、サニタリー性を追求してCIPも可能なモーノポンプも存在するのでバクテリアによるコンタミが原因となる食品業界でも多く利用されています。
またそれ以外でも、超高粘度で多少の固形物が入っていても搬送が可能なので、工事現場などで地盤改良をする際のグラウトの搬送などでも使用されています。
そのほかにも泡立ってしまうような液体の搬送にも使用することができます。
モーノポンプはねじ状に加工されたローターとローターが収まるステーターから構成されています。
ステーターの中でローターが一定回転することにより、容積式ポンプとして機能します。排出量は回転数により変化するので、回転数を変更するだけで簡単に排出量を変更することができます。
また、ローターとステーターの長さを変えることで吐出圧力が変化するので、高圧で吐出する必要がある場合でも、長さが問題なければ使用することができます。
しかし、モーノポンプの大きな欠点はローターとステーターが常に接していることです。そのため、ドライ運転を実施してしまうと簡単にローターが損傷してしまうことがあります。
特にローターが損傷して内部液体と一緒に排出されてしまうと、食品業界などでは異物混入となりますので大きな問題となります。
そのため、モーノポンプを使用する場合はドライ運転を防ぐための処置が必要です。
しかし、このような欠点を防ぐことができれば多種多様な液体を搬送できるモーノポンプは非常に便利なポンプとなります。
モーノポンプを稼働していると、その構造からローターとステーターの摩耗による交換が必要となります。寿命は使用環境や流体など各機器の仕様によって左右されます。ここで、多くのモーノポンプではローターよりもステーターのほうが柔らかい材質を使用しているため、基本的にはステーター側の交換がメインとなります。片方が摩耗すれば、もう片方は摩耗量を抑えることができ結果的に低コストに抑えることができます。
また、軸封部にはメカニカルシールが採用されることが多く、メカニカルシールもメンテナンス対象となります。メカニカルシールに不具合があると、使用流体が外側へ漏れ出すことになるため、流量減少や危険物の漏洩などにつながります。メカニカルシールは周期整備が可能となるよう、整備周期をあらかじめ決めておき、定期交換をすることが大切です。
さらに、各可動部にはゴム製のパッキン関係が取り付けられています。パッキン類は残念ながら摩耗しますし、比較的寿命が短くなりがちですのでこちらも周期的な整備対象となります。
メンテナンス自体は、比較的簡単ですので部品交換が主です。適切なメンテナンスで安定した稼働を目指しましょう。
モーノポンプの分解は他ポンプに比べ比較的簡単です。吐出側、吸込側の配管をそれぞれ取り外した後は、各部品ごとに取り外します。ステータを抜き取ると、ローターが駆動のシャフトとつながっている部分が見えてきます。ユニバーサルジョイントと呼ばれる接続部ですが、ピンでつながっているだけですので、ピンを抜くとローターとシャフトに分解することができます。軸封側はシャフトを抜き出した後に付け替えることができます。
あとは、消耗品関係の各種パッキン関係を取り外し、交換します。各部に異常摩耗がないか確認し、問題なければ復旧を行います。使用流体が固着性を持つものであったり、スラリーなどであったりすると、可動部に潜り込み円滑な動きを阻害する場合もあります。可動部は可能な限り水洗し、きれいな状態で復旧することが大切です。
参考文献
http://www.mohno-pump.co.jp/about/
http://www.mohno-pump.co.jp/about/construction.html
http://www.mohno-pump.co.jp/learning/manabiya/b1a.html?time=1907&site=01&code=01&article=01
http://www.mitukura.net/japan/value/motor/1238.html
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