コリオリ式流量計のメーカー12社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
コリオリ式流量計は、コリオリの力を利用した流量計です。
質量流量の測定が可能な数少ない流量計で、質量流量の計測が必要になる、薬品や食品の製造過程において頻繁に利用されます。
その他の多くの流量計で測定できるのは、体積流量のみです。体積流量から質量流量を得るためには、圧力計・温度計・密度計等を用いて、換算を行う必要があります。コリオリ式流量計では、それ単体で高い精度で質量流量の測定結果を得ることができます。
主に、質量流量を測定する際に使用されます。
体積流量は、圧力や温度の影響により変化します。その影響による誤差を許容できない場面では、質量流量の測定が用いられます。
質量流量の測定が用いられるシーンとして、薬品や食品の製造プロセスにおける原料の測定があります。その他には、石油製品の輸送など製品の取引前後で流体の温度が大きく変化する場合。液化天然ガス(LNG)や、液化石油ガス(LPG)など、産地によって性状が大きく異なる場合などがあります。
コリオリ式流量計は、慣性力のひとつであるコリオリの力を利用しています。
コリオリ式流量計では、質量流量・体積流量・密度・温度を高精度で測定することができます。
コリオリ式流量計の内部には、人工的に振動させられたフローチューブが設置されています。チューブ内を流体が通過する際、流体の質量と速度に比例してコリオリの力が発生します。この力によって生じるチューブのねじれ角を測定することにより、質量流量を得ることができます。
フローチューブは固有の振動周波数で振動させられており、内部流体の密度に応じて変化する周波数より流体の密度を得ることができます。
流量計内部には温度計が設置されており、この温度情報によりフローチューブの硬さの補正をすることで、高精度の測定を可能にしています。
測定された情報をもとに、体積流量・濃度・比重等の算出も同時に行うことができます。
流体と接触するのはフローチューブのみで、可動部がないため様々な種類の流体を高精度で測定できます。
参考文献
https://www.oval.co.jp/techinfo/keisoku/coriolis.html
https://www.keyence.co.jp/ss/products/process/flowmeter/type/coriolis.jsp
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社