ブローチ盤のメーカー13社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ブローチ盤は、寸法順に配列した多数の切れ刃を持つブローチとよばれる工具を使用して切削加工をおこなう機械加工機です。
油圧などの力を利用してブローチを工作物に向かって押したり引いたりすることで、穴の内面や外面を荒加工から仕上げまで一連の工程をおこなうことができます。
生産性にすぐれた加工方法で、自動車部品の製造や各種機械部品の多量生産に広く使われています。
一方で、一般的な汎用機械加工設備に比べて設備費用は高額になるため、少量の生産には不向きといえます。
加工精度や生産性は、ブローチの設計や精度に依存します。また、その費用も高額になり、加工部の仕様に対して専用の工具となるため汎用性はありません。
ブローチは、引抜きの際の把持部となるシャンクがあり、前加工にならう前部案内があります。続いて加工がおこなわれる、荒切れ刃、中仕上げ刃、仕上げ刃があり後ろ案内があります。
工作物をブローチが通り抜けることで、一連の加工が終了します。
工作物を取り除いた後、ブローチ盤が後ろ握り部を掴んで、機械原点に戻ることで次の工作物を加工することができる待機の状態になります。
ブローチ盤は縦型と横型があります。
縦型は据え付け面積が少なくすむため一般的です。しかし、単純にブローチの長さの2倍以上は必要になるため縦長の機械になります。
また、大型の機械の場合作業位置が高くなりやすいため、作業台を設けるか、床にピットを掘り作業位置をさげるなどの工夫が必要になります。
横型は、ストロークが長くとれるため、外面ブローチ盤によくつかわれる方式です。
両型の機械に共通して、加工能力は、その引抜き力であらわされます。通常5tから50t位になります。
ブローチ加工のメリットとしては、高い生産性と精度の再現性があげられます。
加工条件は、引抜き力とその速さが主となります。精度はあくまでもブローチに依存します。
1刃当たりの切込み量や荒加工から仕上げ加工の条件などは、ブローチの設計に盛り込まれているわけです。
また、インボリュートスプラインなどの他の加工機ではできない加工ができます。
デメリットとしては、設備費用が多くなり、多量生産以外には不利になりがちです。
ブローチ加工において、適切な切削油の選定も重要になります。
適切でない油を使用すると加工精度やブローチの寿命を縮めることに繋がってしまいます。
参考文献
https://www.nachi-fujikoshi.co.jp/kos/broach/index.htm
https//www.mhi-machinetool.com/products/detail/broach.html
https://www.sanjokikai.co.jp/product/tool/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社