リニアスケールのメーカー15社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
リニアスケールとはリニアエンコーダとも呼ばれ、直線上の位置や距離を高精度で測定するために用いられます。
リニアスケールは移動量の基準によって2種類に分けられ、絶対位置からの移動量を計算するアブソリュート式、絶対位置を持たず移動距離のみで計算を行うインクレメンタル式があります。
また、検出の方式にも2種類が存在し、電磁誘導を利用した電磁式検出器及び光源からの光をコードホイールを透過させて読み取る光学式検出器があり、電磁式の方がやや広く利用されています。
リニアスケールは工作機械や半導体製造の分野で幅広く用いられており、工作機械等の一部に組み込み、機械動作の際の移動量等を読み取り制御を行う、半導体部品の検査装置に組み込み、測定に使用する等、測定の精密さが求められる分野で活躍しています。
電磁式のリニアスケールは構造が簡単なことからより一般的な用途でも利用されており、代表的なものとしては2点の長さを測定し、デジタルで表示する工具であるデジタルノギスが挙げられます。
電磁式のリニアスケールは物理学における電磁誘導の原理を利用しています。
メインスケールと検出器にはそれぞれコイルが内蔵されており、2つの距離が変動することによって距離に応じた起電力が発生します。この起電力を測定し移動距離に変換することにより、間接的に距離を測定します。
簡単な構造で汚れ等の付着にも強く、多くの場合に用いることができますが、磁場の発生している環境には不向きです。
光学式のリニアスケールは発光素子から光を照射し、反対側に設置した受光素子で感知しますが、発光素子と受光素子の間に固定されたメインスケール及びレチクル格子部分が挟まります。メインスケールとレチクル格子部分にはスリットが刻まれており、スリットにより干渉縞を発生させ、それを電気的に変換することによって位置を求めます。
光学式リニアスケールは電磁式と比較して高精度の測定が可能であり、磁場の影響も受けにくいのですが、精度を高くするに従って場合やや構造が大型になり、また、表面への外部光が照射された場合、影響をやや受けやすい傾向があります。
参考文献
https://ekuippmagazine.com/measuring/riniascale/
https://www.mitutoyo.co.jp/new/report/no261/trend/index.html
https://ednjapan.com/edn/articles/1204/19/news006.html
http://www.encoder-world.com/products/linear-encoder/precizika-method.html
社員数の規模
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