電圧継電器のメーカー6社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
電圧継電器とは高電圧を減圧する、又は増圧し一定の電力を送電するための中継装置、及び制御機器の総称です。用途により仕様、名称が若干異なります。
主に高圧送電の制御が必要な設備、回路に付帯する制御機器で、OVR(=over volt relay)
又は制御器具番号をとって俗に「27」と呼称されています。OVGR(地絡電圧継電器)も同様に電圧制御に用いられている制御器の一種で、落雷などの一過的な高電圧の負荷を相殺することができます。
使用用途は高圧発電機(又は自家発電所)の高圧電線からの受電設備に対して付帯設置されている場合が多数です。停電でも自家発電で供給を賄わなくてはいけない各種製造工場、建造物などで、大規模病床を抱えた病院、タワービルなど高層建築、EV、駅構内など高圧発電機がエネルギーインフラをバックアップしなくてはならないところです。
大きく俯瞰すれば変電所、身近なところでは、変圧バケツの付帯した電信柱は全体でひとつの電圧継電器といえるでしょう。
種別特徴は用途により差異がありますが、単に電圧継電器と大別して見るならば、OVRのような定流定圧の送電を監視制御するものと、地絡事故やトラブルによる突発的な変圧での零電相回避に使用されるOVGRのようなタイプがあります。
地絡とは、本来電気が流れでない地面に過剰となった電流が伝わってしまうことを指します。過剰電圧をOVGRの働きにより危険な放電が制御されるという訳です。このような事由から、これらの機器は保護継電器とも呼ばれています。
OVRは単体で用いられることに対し、OVGRはDGRとの併用により不可抗力的な不定電流電圧を制御する目的を達しているのです。震災や天候による送電、送圧の揺れや危険があってはならない為です。
その他、電圧継電器としてUVR(不足電圧継電器)という減圧してしまった電圧を補い制御するタイプの機器があります。こちらは逆に電圧を補うことで定流定圧の送電を維持しています。自家発電機に切り替え起動の指令信号を出すことも兼ねています。
社員数の規模
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歴史のある会社