分散機のメーカー17社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
分散機とは、目的の物質を液体または気体中に分散させるための装置です。目的物質を液体中に分散させたい場合は液中分散機、気体中に分散させたい場合は気中分散機を使用します。
液中分散機は、速度の変動、ビーズや撹拌翼などへの衝突、もしくは超音波によって分散を行う装置です。高速回転せん断型の撹拌機、コロイドミル、超音波分散機、媒体撹拌ミルなどの種類があります。
気中分散機としては、エジェクター型分散機、ベンチュリ―型分散機、オリフィスなどが挙げられます。こちらは目的物質の凝集体を粉砕することで、気体中への分散を行う装置です。
分散は一般的な加工操作であり、さまざまな工業において実施されています。インクや塗料、化学品、電子材料、食品など、分散機の導入分野は多岐にわたります。
インクや塗料の製造については、分散機の代表的な導入事例といえるでしょう。これらの主原料である顔料は乾燥し凝集していることがほとんどであるため、製造過程で溶媒へ分散させる必要があります。
粒子のサイズや粒径の分布、粒子形状は顔料の性能に大きく関わります。分散機による分散工程は、顔料の性能を十分発揮するうえで非常に重要です。
分散機は、装置の種類によって分散の方式はさまざまです。分散したい物質の性状や用いる溶媒、要求される分散の程度などによって、それぞれの分散機を適切に使い分けることが重要です。どの分散方式においても、基本的にはせん断作用および衝撃・衝突作用を分散に利用しています。
高速回転せん断型の撹拌機やコロイドミル、ロールミルでは、回転体と外筒との間隙などにおいて強力なせん断応力が生じます。このせん断応力によって、粒子の凝集体もしくは粒子そのものを微細化し、分散させているのです。発生するせん断応力を大きくするには、せん断を速くする、溶媒の粘性を上げるといったことが有効です。
攪拌槽や容器駆動型ミル、媒体攪拌ミルでは、衝撃・衝突作用を主に利用しています。撹拌翼またはボールやビーズなどの媒体と衝突する際に、その衝撃で粒子の凝集体や粒子自体が砕かれます。撹拌や媒体の速度を上昇させることによって、衝撃を大きくすることが可能です。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shikizai1937/77/8/77_366/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shikizai/87/6/87_209/_pdf/-char/ja
https://www.ashizawa.com/guidance/08.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社