偏芯測定器のメーカー10社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
偏心測定器とは、シャフト等の偏心や曲がり、振れの測定に使用します。偏心検査器とも呼びます。
通常は、ワークの両端面に加工されたセンター穴を、両センターにてクランプします。
ダイヤルゲージを測定したい箇所にセットし、ワークを回転させることで測定します。
偏心測定器のテーブル上に、左右のセンターがセットされており、ワークの長さに応じて左右のセンターを任意の位置にセットして、それぞれをロックします。
左右のセンターの内、片側のセンターは、レバー操作により出入りする構造になっています。
操作することで、センターを引きこませた状態にしてワークをセットします。
レバーを戻すことでワークはクランプされます。
バネの力によって、一定の保持力で抑えることができます。
偏心測定器のテーブル上面と、両センターとの平行度は確保されています。
また、ワークの重量によって誤差が発生したり、経年変化による狂いが生じないように剛性を持った構造をしています。
主な使用目的としは、ワークの曲がりや振れ、幾何公差で言うところの同軸度、同芯度、振れなどを測定します。
多段形状をしたシャフト形状のワーク端面部に、ダイヤルゲージを当てることで、両センターを基準とした端面の直角度を測定することもできます。
通常は、切削、研削加工など、機械加工後の精度確認として使用します。
曲がりの場合は、熱処理を施した後の歪み確認として使用されることがもあります。
通常、センターは、鋼を焼入れして製作されています。
硬いワークに使用したり、測定頻度の高い場合は、先端に超硬をロウ付けした超硬センターを使用する場合もあります。
センターが回転せず、滑らせながら使用する固定センターと、ワークと共に回転する回転センタがあります。
ワーク端面部がセンター穴ではなく、内径加工が施されているワークには、傘型センターを使用します。
傘部の角度と、内径加工部の面取り角が同じセンターを使用します。
横型が一般的ですが、縦型の偏心測定器もあります。
両センターによるクランプではなく、2つ1組のローラーの上にワークの外径をのせて、ワーク両端に2組の計4つのローラーで支える偏心側測定器もあります。
同様に回転させることで測定できます。こちらは、外径を基準とした測定値になります。
また、2つ1組のローラーの上にワークの片側をのせて、その上部にクランプする役割をするローラーを取り付けることで、片持ちで測定できる偏心測定器もあります。
内径加工のある円筒形状で、外径を基準とした内径の同軸度を測定したい場合は、内径にダイヤルゲージを当てて回転させることで測定することができます。
いずれの場合も、ワーク径の大きさに応じて、2つのローラーのスパンを調整する必要があります。
参考文献
https://www.obishi.co.jp/catalog/bench-centers/707/
https://zensei-inc.com/knowlege/concentricity/measuring-tool-for-concentricity/
kagakukeiki.co.jp/wp/?p=280
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