レーザー溶着機のメーカー14社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
レーザー溶着機とは、レーザー光を用いて二つの物体を溶着させる装置のことです。主に樹脂の接着に用いられ、レーザー光を当てることで発生する熱を利用しています。溶着方法には他にも、熱板や超音波を利用したものがあり、どれも発生させた熱で対象を溶かして冷却する時に結合させます。溶けた部分が放熱する際に境界部分をつなげて冷え固まるのです。微少な部分の結合も可能で、結合の際に粉じんなどを発生させないクリーンな装置です。
レーザー溶着機は綺麗な外観が求められる製品や高い防水性が求められる製品に利用されます。
例えば、車のテールランプです。テールランプは見やすい色で綺麗な光を放つ必要があります。しかし、ネジや接着剤を用いてプラスチック部分を結合させると、見栄えが悪いランプになってしまいます。そこで、レーザー溶着機を使えば、接着剤などを使わずに綺麗に仕上げることができるのです。
また、医療用のタンクなど高い防水性能が求められる製品の接着にも用いられます。ネジや接着剤を使用しない分、防水性が高く経年劣化も起こりにくい製品になります。
レーザー溶着機はレーザー光で樹脂を溶かすことで対象を結合させています。まず、レーザー光を透過させる樹脂と吸収させる樹脂を用意します。次に、透過性樹脂を上に、吸収性樹脂を下にして上からレーザー光を当てます。光は透過性樹脂を突き抜けて吸収性樹脂の表面に連続して照射されることになり、二つの境界面は発熱します。この発熱により樹脂が溶け、溶着が起きるのです。一度溶けた樹脂はレーザーを止めると冷えて固まり、二つの樹脂は結合されます。
しかし、透過性樹脂と吸収性樹脂を用意しなければならないため、どんな樹脂に対しても利用できるわけではありません。両方が透過性樹脂だったり吸収性樹脂脱退する場合、レーザー溶着機の使用は難しくなります。基本的に透過率が大きい樹脂は白や透明で吸収率が高い樹脂は黒色に近いです。
解決策としては、白や透明同士の樹脂の場合、下の樹脂にレーザー吸収剤を塗布します。吸収剤の作用で下の樹脂にはレーザー光が通らなくなるので、通常の方法と同様に溶着することができます。また、黒同士の樹脂の場合は、上側の樹脂は黒色に近い透過性のある樹脂を使って溶着をしています。
参考文献
https://www3.panasonic.biz/ac/j/fasys/processing/tech_welding_plastic/laser/index.jsp
http://www.finedevice.co.jp/laser-resin
https://jp.lpkf.com/products/laserwelding/laser-welding.htm
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社