キセノン光源のメーカー14社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
キセノン光源は、キセノンガス中での放電による発光を利用した人工光源です。紫外光~近赤外光までの連続した光を取り出すことができるため、太陽光の代用としても利用されています。
キセノン光源はその発光原理から、白熱電球のようなフィラメントを通電させるタイプの光源よりも低消費電力・長寿命であることが特徴です。また他のメジャーな人工光源としてはハロゲン光源がありますが、キセノン光源はハロゲン光源よりもより強力に、より小さなエリアを照射することが可能です。
キセノン光源は、産業用途や医療用途に使用されています。
キセノン光源としては、アーク放電を利用するものが主流です。キセノンガス中のアーク放電によりキセノン原子が励起した後、励起状態から基底状態へと脱励起する際に差分のエネルギーが光として放出されることで発光します。
アーク放電を利用するキセノン光源(ランプ)には、以下の種類が存在します。
参考文献
https://www.asahi-spectra.co.jp/kiki/kougen/lax-103/lax-103.htm
https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/glossary_ka/xenon_lamp.html
https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/glossary_ka/xenon_flash_tube.html
https://www.ushio.co.jp/jp/technology/lightedge/200404/100314.html
https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/glossary_ka/xenon_phototherapy_device.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
LIGHTNINGCURE スポット光源 LC8は、保証寿命4000時間の長寿命と、365nmの高い光出力が特徴のCEマーキング適合品のキセノンランプです。
光量調整が行えることや、消費電力が小さく省エネに貢献できること、ワンタッチでランプ交換を行えることなどが特徴です。
主な用途には、紫外線照射光源としてファクトリーオートメーション分野で、微小部品や光学部品の接着硬化や、照明として利用されています。
XEF-152Sは、150Wのキセノンランプ光源装置です。
150Wの高い照度であることや、色温度が6000Kであることなどが特徴であり、また、平均寿命が1500時間と長期にわたって使用することができます。
また、簡易型光軸調整装置や、アークランプ、DC点灯型ショートを採用しています。
主な用途として、可視光の疑似太陽光シミュレーターや太陽光発電などの検査や、研究用の照明装置などで使用することができます。
キセノンランプL14284は、内部にキセノンガスを封入することで、紫外域から赤外域にわたる広い範囲で連続スペクトルを持つランプです。
色温度が6000Kである白色光で太陽光に近く、安定性に優れています。
アーク発光点移動がないことや、寿命が長いこと、高輝度の点光源であることなどが特徴です。
主な用途として、分光光度計や測光用光源、液体クロマトグラフ、色彩測定器などとして使用するのに適しています。
LA-410UV-4は、UV硬化の信頼性機能を搭載したキセノンランプで、CEマーキング適合品の製品です。
高い出力と、紫外線照射強度や、照射強度や時間をプログラムできることが特徴で、保証寿命4000時間であり、長期にわたって使用することができます。
また、カートリッジ式でランプ交換が容易なことや、フィルタ交換が容易なことも特徴です。
主な用途として、UV硬化の目的や、照明の目的で使用され、接着硬化や、画像処理用、理化学観察用の照明に使用することができます。
UV光源 PX-2は、パルスキセノンを光源とする高出力のランプで、主に、紫外線用の用途で、吸光度や反射の測定や、デューティサイクルが短いので、蛍光や燐光測定に使用されています。
小型設計であるのが特徴で、既存システムに統合することが可能です。
また、フラッシュレートが調整可能なので、光感受性試料の測定を最適化できること、実験セットアップが簡単に行えることや、パルス間の安定性に優れていることが特徴です。