CO2モニタのメーカー4社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
CO2モニタとは、特定の環境中のCO2濃度を継続的に測定する装置で、CO2センサーとも呼びます。また、医療用として呼気中のCO2濃度測定に用いられるものはカプノメーターと呼びます。
広く用いられているものはCO2が固有の周波数の赤外線を吸収し、大気中の主成分であるN2やO2と干渉しない性質を利用したNDIR(非分散型赤外線濃度)式のセンサーを用いたものであり、他の測定装置と比較して構造が単純で小型化が可能なため、オフィスや工場、農場まであらゆる場所で広く利用されています。
CO2モニタは主に作業環境中のCO2濃度の測定に用いられ、人が多く集まるオフィスや会議室の換気状態を確認し、CO2濃度増大や換気の不徹底による人体への影響を防ぐため、あるいは植物向けの温室等、定期的なCO2供給を必要とする環境を制御する為に使用します。
表示はデジタルによるものが一般的で、人の呼気や排気ガスの影響を受けにくい場所に設置することにより、作業環境中のCO2濃度をリアルタイムに、ppm単位で表示します。
NDIR(非分散型赤外線濃度)式の場合、測定器の構造は主に光源及び試料セル、赤外線検出器及び指示計で成り立っています。
光源はCO2が吸収する波長の赤外線を発光し、試料セルを経由して赤外線検出器へと照射していますが、試料セル内にCO2が取り込まれた空気が流れ込むと、CO2濃度に応じた形で赤外線が吸収されます。最も用いられているダブルビーム式の検出器では赤外光を分光し、元の光と試料セルを通過した赤外線のエネルギーの差分を検出することにより、指示計に表示します。
大気中の主成分であるN2やO2は赤外線を吸収しないため選択的な検出が可能ですが、環境中に水蒸気やCO等が存在すると同じ波長の光を一部吸収するため測定に干渉します。また、光源を用いるため排煙等の汚れた空気の測定には不向きです。
NDIR式以外のCO2モニタとしては、固体電解質方式が存在します。CO2とNa2CO3の化学平衡関係を利用し、固体電解質中のナトリウムイオンの増減によって発生する起電力を計測することによってCO2濃度を測定します。
こちらは選択性が高く成分の干渉を受けにくいのがメリットですが、温度や湿度の面で制約があることが課題です。
参考文献
https://www.environment.co.jp/study/stdy2.htm
https://www.mhiair.co.jp/contents/07-atac/07-04-210.html
https://www.acute-care.jp/ja-jp/document/bloodgas-museum/category03/capnometry
環境計量士の近道(下)第8版
w3-chem.kct.ac.jp/kyokan/obata/kenkyu_CO2sensor.htm
†Ÿ7 (cqpub.co.jp)
非分散形赤外線吸収式センサ | 株式会社ガステック (gastec.co.jp)
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