電源基板のメーカー14社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
電源回路は全ての電気・電子機器で必須の回路です。この電源回路の実現形態が電源基板です。
更にこの電源基板を個々の機器に合わせて最適化設計するのではなく、汎用的な用途で作られた電源回路が実装された電源モジュールを利用することが多く、現状では非常に有効な手段であることから電源基板を電源モジュールに置き換えて説明します。
一般的に商用電力AC100Vを入力として、内部回路で必要となる直流電圧を出力する電源回路の設計が行われます。内部回路で必要となる直流電圧は、機器にもよりますが、3.3V~48V程度に集約できます。更に必要な電流値も集約可能です。
したがって、自社で設計するよりも以上の電圧および電流を供給しうる電源回路が完結したモジュールタイプの部品として存在すると活用する価値は大きくなります、このような目的から生まれたのが電源モジュールと言われるものです。
電源モジュールとしての仕様をいくつかの種類に絞り込み、大量に生産することによりコストが安くなり、電源回路設計専門の技術者が設計するため高性能のモジュールが設計可能となるからです。
電源モジュールは産業用機器、コンピュータやサーバ等の情報処理機器、テレビや冷蔵庫等の家電機器、レコーダーやオーディオコンポ等のAV機器等、様々な機器に利用されています。
各種機器の高機能化、高性能化や機器の小型化に伴い電源回路に許される設置スペースがどんどん制限されてきており、その結果小型化と高性能化と高効率化が求められています。
自社設計に比べて、コストが安くなる可能性があるという理由に加えて、以上の理由からも専用の電源モジュールを使用するニーズが増えています。
電源モジュールには、前述のAC電圧をDC電圧に変換するタイプのAC/DC電源モジュールと、DC電圧を昇圧したり降圧したりするタイプのDC/DC電源モジュールがあります。
AC/DC電源モジュールは、一般的に商用電源AC100Vを入力として、機器内部の回路で必要となる特定のDC電圧を出力とします。
DC/DC電源モジュールは、機器内でDC電圧に変換された後に、更に内部回路において必要となる所定の電圧を昇圧したり降圧したりすることによって出力します。
単にACからDCに変換したり、DCの電圧を変換したりする機能だけではなく、内部の回路に過大な電流が流れることを抑止するための過電流保護回路や過電圧保護回路、回路に流れる電流の量により加熱してしまうことを抑止するための過電流保護回路等、各種の保護機能を内蔵した電源モジュールが多くあります。
また、電源回路は誤った機器の使い方により、時として発熱、発火を招く可能性があるため、各種の安全規格により厳しく規格が決められています。電源モジュールは一般的に、この様な様々な安全規格に対応しています。
参考文献
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%BA%90%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB
https://www.tamuracorp.com/electronics/jp/pm/
https://ednjapan.com/edn/articles/1603/07/news004.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社