検流計についての概要、用途、原理などをご説明します。また、検流計のメーカー8社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。検流計関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:株式会社ヤガミ、2位:株式会社MCP JAPAN、3位:三菱電機株式会社となっています。
検流計は電流を測定する装置です。ガルバノメーターと呼ばれることもあります。学校での理科の実験で検流計を使ったことがある人も多いかもしれません。簡易の検流計にはクランプがつながっており、このクランプを回路につなげた状態で駆動させて電流値を読み取ります。検流計にはアナログのメモリで読み取るものと数値が表示されるデジタル型のものがあります。
一般的に検流計は微小な電流を検出するための装置です。電気、電子、機械などのものづくりの現場ではナノアンペア、マイクロアンペアといった非常に小さな電流値を測定するために検流計を使用することがあります。
電流値は電子計測の分野において基本的な物理量であり、様々な分野で測定されます。電流測定のなかでも検流計は微小な電流を測定するための装置であり、半導体、電子部品、機能材料などの業界で製品開発、品質管理などに用いられます。特にナノアンペア未満の非常に小さな電流を測定する情報機器においてはエレクトロメーターとも呼ばれる特殊な装置を使用する必要があります。
また検流計は測定が容易であり、価格も比較的安価であることから学校での実験でも用いられます。
検流計には直流用と交流用の装置があり、一般的には直流電流の測定に用いられます。検流計は可動コイル型計器と呼ばれる機器を内蔵しています。可動コイル型計器は永久磁石の間に挿入されたコイルに鏡を取り付けています。このコイルに電流を流すと、電流の大きさによって回転角度が変わるため鏡に照射した光の反射角の大きさから電流値を定量することが可能になります。また、コイルに指針をつなげて電流の大きさに応じて指針の変位量が変わるタイプの装置もあります。
装置ごとに測定可能な電流値の上限は決まっています。この電流値の上限を超えてしまうと抵抗で過剰なジュール熱が発生して断線してしまったり装置を破損させてしまう可能性があるため、測定前に検流計の許容上限値の確認は必須です。また、微小な電流を測定する際はノイズの影響や回路に検流計を挿入したことに伴う状態の変化が起こる可能性があるため、相対的に精度が下がるという点に注意が必要です。ナノアンペア未満の電流を精度よく測定する際はエレクトロメーターなどの装置を使用するほうが望ましいです。
検流計と同じく、電流計も電流を測定するための器具ですが、両者には明確な違いがあります。
先述のとおり、検流計は微細な電流値の検出や電流の向きの測定を行う際に使用するものです。一方で電流計は、電流値を定量的に測定するために使用します。検流計よりも大きな電流を測定できますが、指針は一定方向にしか振れないため、電流の向きを測定することはできません。
また、両者は測定方法においても相違があります。
検流計で使われる測定方法の多くは、電磁気学に基づいた可動コイル式のものになります。これはダルソンバル検流計とも呼ばれ、コイルに電流が流れると指針が電流の向きに沿って円弧を描くように振れます。指針の振れ角は電流値の大きさに比例しており、一般的な電流計よりも細かく電流測定が行える特徴があります。
これに対し、電流計はオームの法則に基づいた測定方法を利用しています。電流計の内部には、「シャント」と呼ばれる比較的大きな電気抵抗と検流計が並列に接続してあります。そのため、小さな電流はそのまま抵抗の少ない検流計を通過しますが、検流計の内部抵抗では扱えないほど大きな電流が流れた場合には、電流のほとんどはオームの法則によってシャントを流れることになります。これにより、電流計に内蔵された検流計で大電流も測定することが可能となるのです。
検流計を使う際に絶対にやってはいけないのは、電源と検流計を直接接続することです。
検流計の内部抵抗は非常に小さいため、少しでも過大な電流が流れるとショートして故障の原因となってしまいます。そのため、電源と接続する際には、必ず電気抵抗と一緒に接続することが重要となります。
電気回路図において、電流計は「A」、電圧計は「V」、検流計は「G」の記号で表します。検流計が「G」で表される所以は、イタリアの物理学者であるガルバーニの名前にちなんでいます。そして、検流計の別名ガルバノメーターもガルバーニの名前が由来となっています。
参考文献
https://www.monotaro.com/k/store/%E6%A4%9C%E6%B5%81%E8%A8%88/
https://www.orixrentec.jp/helpful_info/detail.html?id=49
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl1962/44/10/44_10_681/_pdf
http://cc.ce.nihon-u.ac.jp/~ee-kiso/manual/2012/NO201-2012.pdf
https://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005301919_00000
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト8
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社ヤガミ | 26.2% |
2 | 株式会社MCP JAPAN | 14.8% |
3 | 三菱電機株式会社 | 13.1% |
4 | メトロン技研株式会社 | 11.5% |
5 | デンソクテクノ株式会社 | 9.8% |
6 | 株式会社ナリカ | 9.8% |
7 | 株式会社品川測器製作所 | 8.2% |
8 | 日本フローコントロール株式会社 | 6.6% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月の検流計ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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