振盪機についての概要、用途、原理などをご説明します。また、振盪機のメーカー13社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。振盪機関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:株式会社シー・エム・ティ、2位:株式会社セイシン企業、3位:株式会社関西機器製作所となっています。
振盪機とはサンプルを一定の周期で振盪させる装置です。バイオ系の実験や化学系の実験では長時間一定で試料を混ぜ合わせるときもあります。振盪機は複数の試験管やマイクロチューブなどの小型のサンプルから、三角フラスコなどの大きな容器まで振盪することが可能な装置です。
装置の大きさやサンプルホルダーの大きさによって使える器具は決まります。装置によって振盪の激しさや加熱温度の上限は決まっているため、実験条件やサンプル数によって適切な振盪機を選定します。
振盪機は一般的に試験・研究用途に使われます。装置ごとに往復や旋回、シーソーのように上下といったかたちで様々な方法で振盪します。化学実験やバイオ系の実験で長時間一定の振盪が必要なときに使われます。バイオ系ではマイクロチューブのような小さな容器に試料を入れてDNAやRNAの抽出などに使われます。
化学実験では二層を分離させるときに用いられたり、環境試験や土壌試験などのサンプルから目的成分を抽出するときに振盪機は用いられます。土壌試験の抽出では激しい振盪を加えることもあります。
振盪機はマグネチックスターラーの撹拌に比べると撹拌力は弱めです。一方で振盪機はマイクロチューブのようなスターラーチップが入らない非常に小さい容器でも振盪させることができたり、振盪によって溶液に浸した固体からサンプルを抽出することも可能です。また装置によってはサンプルホルダーが用意されているため、一度に大量のサンプルを振盪させることも可能です。
バイオ系の実験で微生物を培養させるときは恒温槽と一体になった振盪機を用います。一方で三角フラスコなどの大型の容器を振盪させる装置はサンプルホルダーが付いておらず、金属の天板の上にフラスコを載せます。天板の上に載せるだけなのでサンプル同士の接触や転倒によるサンプルの破損に注意しなければなりません。
また、環境試験や土壌試験でサンプルを抽出するときは公的に定められた試験法に基づいて振盪を行う必要があります。試験法に適合した振盪機も販売されているため、そのような試験を行うときは専用の振盪機を使用することが望ましいです。
参考文献
https://www.yamato-net.co.jp/word/31
https://taitec.net/type/%E6%8C%AF%E3%81%A8%E3%81%86%E6%A9%9F/
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
振盪機のカタログ一覧はこちら企業
ワケンビーテック株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社シー・エム・ティ | 19.4% |
2 | 株式会社セイシン企業 | 11.1% |
3 | 株式会社関西機器製作所 | 11.1% |
4 | 株式会社飯田製作所 | 8.3% |
5 | 株式会社サンキ精機 | 8.3% |
6 | オガワ精機株式会社 | 8.3% |
7 | タイテック株式会社 | 8.3% |
8 | Dasin Machinery | 5.6% |
9 | ヤマト科学株式会社 | 5.6% |
10 | エスペック株式会社 | 5.6% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月の振盪機ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている振盪機が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
株式会社飯田製作所製のロータップ式ふるい振とう機は、あらゆる試料の分析に適していることに加えて、高い分析効率と省スペースが特徴です。
標準仕様(@50Hz)は、回転数 246 r.p.m、衝撃数 145 t.p.m、ふるい架数 8個(受け器1個含む)、ふるい φ200×深さ45 mm、 タイムスイッチ付きとなっています。
電動機を装置内に内蔵、打撃ハンマーを支柱に内蔵する設計としたことで、幅 615 mm×奥行 310 mm×高さ 900mmと従来機と比較して半分の据付面積を達成しています。
株式会社関西機器製作所製のロータップ式ふるい振とう機は、給油が不要で、アンカーボルトが必要ない新世代の振とう機です。
標準仕様は、ふるい 8種、振動数 25〜250 rpm、振幅 30±15 mm、打撃数 26〜103 t.p.m or OFF、タイマー 0.1秒〜10時間となっています。
従来機の構造を抜本的に見直した上、回転部分と稼働部分をベアリング構造とすることで、従来機と比較して機械音を半減した、作業環境に考慮した1台です。
株式会社セイシン企業製のふるい振とう機 Dura Tapは、ロータップ式を採用した振とう機です。
ハンマーでの打撃(目詰まり防止)と、水平楕円運動(粒子の分散性向上)を最適に組み合わせる事で、高い分級効率を達成することが特徴です。
標準仕様は、回転数 246 r.p.m、衝撃数 146 t.p.m、ふるい段数 7段または14段、ふるい φ200×深さ45 mm(JIS標準ふるい)、 タイマー 0〜99時間となっています。
株式会社シー・エム・ティ社製のロータップ式ふるい振とう機の特徴は、優れたふるい分け能力、省スペース、油漏れ防止、騒音防止性能が備わっていることです。
標準仕様は、振とう数 290 r.p.m、振幅 28 mm、打数 156 t.p.m、使用可能なふるい径 150 または200 mmで、ふるい架数 8 または6となっています。
ふるい面に楕円運動を与えることで、ハンマーによるタッピング振動との相乗効果で、試料の目詰まりを減少させることで、ふるい分け能力を高めた1台です。