恒温恒湿器についての概要、用途、原理などをご説明します。また、恒温恒湿器のメーカー9社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。恒温恒湿器関連企業の2023年1月注目ランキングは1位:株式会社北浜製作所、2位:アドバンテック東洋株式会社、3位:エスペック株式会社となっています。
恒温恒湿器 (英: Thermo-hygrostat) は温度と湿度が一定した環境を作る装置として、特に製品試験室など現代産業の各分野において生産品の耐久性、信頼性実験に必要な装置です。
必要条件以上の過度な気候状態を作って一定時間試験することで、正常な条件での耐久性を予測する目的で主に使用されます。温度調整範囲は-20℃から+180℃ 、湿度調整範囲は5~98%rh、庫内容量は120~1,000L など様々なバリエーションがあるため、温度範囲、湿度範囲、庫内容量に応じて選ぶ事ができます。
恒温恒湿器は温湿度管理が必要な試験室や検査室をはじめとする生産現場、工場、大学、あらゆる産業の研究機関などで使われています。
主に電子製品、精密機械、繊維、食品、製薬、遺伝工学、光素材部品、品質保証、輸送、交通などの分野で使用されていますが、具体的には以下のような用途に使われています。
恒温恒湿器は機器内部の加温、冷却、除湿、加湿などを行う部分と、温度、湿度の分布状態を一定に維持させる部分、コントロール機能を持つ部分で構成されています。
コントロール機能を持つ調節器で必要な設定を入力すると設置されている温湿度センサーが温度や湿度の変化を察知,
強制的に機器内部の空気を入れ替えるシロッコファン (英: Sirocco fan) などを使用し、温度や湿度を調整します。
そして冷凍機とヒーターなどが必要に応じて加湿と除湿をすることによって、微細かつ正確に温度と湿度を制御します。また、内部の温湿度分布が均一に維持できない場合、試料の量や位置によって正確な結果が得られないため、下部からの吹き出しにより、壁面に沿って空気を循環させ安定した環境を作ります。
また、多言語表示によるグローバル対応や、LANポートに接続して機器内部の状態や試験終了などの機能があります。異常がある場合は警報内容をメール送信することも可能になり、恒温恒湿器と離れた場所にいながら遠隔からのモニタリングや運転操作ができる機能も採用されています。
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
恒温恒湿器のカタログ一覧はこちら企業
ヤマト科学株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年1月の注目ランキングベスト9
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社北浜製作所 | 25.5% |
2 | アドバンテック東洋株式会社 | 21% |
3 | エスペック株式会社 | 13.9% |
4 | ヤマト科学株式会社 | 9.1% |
5 | 楠本化成株式会社 | 8.8% |
6 | 株式会社二葉科学 | 7.9% |
7 | 株式会社いすゞ製作所 | 5.9% |
8 | 株式会社カトー | 4.8% |
9 | 入江株式会社 | 3.1% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年1月の恒温恒湿器ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている恒温恒湿器が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
大型恒温(恒湿)室 COLONIAは、楠本化成株式会社が製造する大型の恒温恒湿器です。
制御用のタッチパネルが大きく設計され、パネルのコーナーに独自の曲面コーナーが採用されるなど、人間工学に基づいたデザインが採り入れられています。
試験室内のスペースの有効利用のため、試験室内の空調ユニットが壁面に埋め込まれた構造を持ちます。
温度は-10℃~+80℃の範囲で、湿度は20%~95%RHの範囲で制御することができ、温度制御の精度は±0.3℃、湿度制御の精度は±2.5%です。
Futaba ふたば(ステンレス仕様)横長ワイドモデルは、株式会社いすゞ製作所が製造する中型の恒温恒湿器です。
耐食性に優れたSUS443J1ステンレス鋼が外装と内層に採用されており、吸い込みの強靭化・安定化のためシロッコファンが採用されており、熱効率の向上のため3重の断熱層が採用されています。
試料を底面に置いた場合でも温度と湿度が安定に保たれることが確認されています。
温度の制御範囲は-40℃~+150℃であり、湿度の制御範囲は30~98%RHです。
加振機付複合試験恒温恒湿槽 GLMP-Vは、入江株式会社が製造する中~大型の恒温恒湿器です。
加振機を移動させる形式と槽を移動させる形式の両方の設計が可能であり、加振機のメーカー・型式に応じた設計も可能であり、いずれの場合にもプログラム調節計により加振機の運転・停止を制御することが可能です。
温度は-40℃~+180℃の範囲で、湿度は20%~95%RHの範囲で制御することができ、温度制御の精度は±0.5℃、湿度制御の精度は±3%であり、+20℃から180℃までの昇温には約90分を、+20℃から-40℃までの降温には約60分を要します。
IH401は、ヤマト科学株式会社が製造する小型の恒温恒湿器です。
室温~+85℃の範囲で温度を、45~95%RHの範囲で湿度を制御することが可能であり、視認性・操作性の向上を図るため、4.3インチのタッチパネルが搭載されています。
最大12ステップを含むプログラム運転を行うことが可能であり、定値運転のため3パターンの温度・湿度を登録することが可能です。
USB接続を介してパソコンから装置のデータを取り出すことが可能であり、オプションで可搬式給水タンクを取り付けることも可能です。