ベローズポンプのメーカー14社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ベローズポンプは、ベローズと呼ばれる伸縮性のある蛇腹状の部品を利用して、ベローズの体積変化によって、流体を押し出すことによって輸送するポンプになります。軸などを使用せず、液漏れの心配がないことや、鉄を液体の接触部分に使用せず、製品の種類によって危険な薬品を扱えることが特徴になります。微調整が可能な小型で少量の輸送が可能な製品から、30L/min程度の流量が出せる大容量のポンプも発売されています。
ベローズポンプは、危険な薬品や金属に接すると金属を腐食させる様な薬品、粘度が高い液体、飲料などの輸送に使用されます。半導体の製造工程や、薬品工場、食品の加工工場、プリント基板などの精密機器の製造工場など幅広い範囲で使用されます。ベローズポンプの選定の際には、輸送する液体にポンプの内部が適しているかどうか、ポンプの輸送量、サイズ、消費電力、停止信号などへの感度、メンテナンス性などを考慮する必要があります。
ベローズポンプの動作原理を説明します。ベローズポンプは、ベローズが接続されており、吸い込み口と吐き出し口がついている容器、ベローズの内部に空気を圧力容器、圧力容器の圧力を高めるためのコンプレッサで構成されています。吸い込み口と吹き出し口にはバルブがついています。容器に接続されているベローズは、1つだけでなく、2つ接続されている製品もあり、より高出力で液体の輸送が可能になります。
吸い込み時は、ベローズポンプの内部の圧縮空気を外部に出すことで、ベローズポンプが縮みます。その際、吸い込み口のバルブを開けることによって、流体が容器の内部に流れ込み、流体を吸い込みます。吹き出し時は、ベローズに圧縮容器から圧縮空気をベローズに供給します。吸い込み口側のバルブを閉じ、吹き出し口側のバルブを開け、ベローズが膨らんだことによる体積変化によって、流体が吹き出し口から押し出されるようにして吐き出されます。高周期でこれらの動作を行うことによって、安定した流量を供給することが可能になります。
参考文献
https://www.elepon.co.jp/products/cate1_7_bd.html
https://www.nikkiso-eiko.co.jp/products/bellows.html
https://astamuse.com/ja/published/JP/No/2017219002
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
フッ素樹脂製PTFEのベローズポンプです。
フッ素樹脂製PTFEを使用していることで、耐薬品性と定量性に非常に優れたベローズポンプであると言えます。
それ以外の特徴として運転音が極めて低く静音性にも優れています。
接液部もオールフッ素樹脂PTFE製であるため、耐腐食性能においてもその効果は非常に高いポンプです。
主な用途としては水処理プラントの薬注や半導体製造プロセスにおける薬品注入に適しています。
ダンパーの組み込みを不要とした機構のため本体の小型化を実現し、取付装置の省スペース化に貢献できるベローズポンプです。
ベローズが万が一運転中に破損し液漏れをした場合でも検知できるように、リークセンサーを標準取付とした安全設計にもなっています。
左右ベローズの位相被せ量をコントローラが自動で判断し、電磁弁の最適化を図ることでその脈動性についても低減することも実現しています。
また位相制御を行うことで負荷変動が激しい使用環境においても追従性を上げ、安定的な吐出圧での運転を可能にしています。
コンパクトかつ軽量で耐腐食性に優れたポリプロピレンを採用したボディ構造となっています。これによりpHの影響を考えることなく、あらゆる液体を対象とすることができます。
ベローズのサイズも豊富なため流量範囲も4~2970 mL/minと幅広く、最適なパフォーマンスを発揮することが可能なベローズポンプとなっています。
またドライ運転にも対応しておりで液温は60 ℃まで流すことができるようになっています。
薬液を供給するための大流量モデルがFS-Nシリーズです。
接液部は全てフッ素樹脂を採用し、流体の性状に左右されることなく使用することが可能です。
またポンプ本体も全てフッ素樹脂によるコーティングを施し、材質の露出箇所が極力抑えられた構造となっています。
電磁弁の切り替えに近接スイッチを使用しており、センサー駆動方式での運転方法を採用しているベローズポンプです。
外部のコントローラに接続することで吐出量の制御や管理も容易に行えるように設計されています。
ベローズポンプΣP-30型は従来のベローズポンプと仕様が異なります。
従来方式のベローズポンプでは流体の脈動というベローズならではのデメリットを解消するために、ダンパーという部品を使用する必要がありました。しかし、このΣP-30型ではそのダンパーを使用せずに流体の脈動を抑えることを実現しています。これによりポンプ内部の連結シャフトを使用する必要がなくなったため、構造が非常にシンプルとなっています。