ひずみセンサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ひずみセンサーのメーカー19社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ひずみセンサー関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:パイクリスタル株式会社、2位:株式会社共和電業、3位:株式会社エー・アンド・デイとなっています。
ひずみセンサとは材料のひずみを電気信号に変換、測定する装置です。外部から材料を引っ張りもしくは圧縮させると、材料は力に応じて伸び縮みを起こします。このとき、材料の元の長さに対して変化した量を「ひずみ」と言います。
ひずみは外部から力・圧力・熱などが加えられることで生まれます。そしてひずみの量から、外部からの応力値などを計算できます。そのため、建造物や産業機器などの安全性確保を目的とした応力値の測定などにひずみセンサは使われます。
ひずみセンサは自動車・鉄道・航空機の輸送機、ビルの建築等の建造物などの製品の強度、安全性の確認のために用いられます。このような大型の建造物、機械のひずみを測定するときは測位物の表面に装置を接着させます。非常に高精度かつ早い応答の測定が可能で、また静的、動的いずれのひずみ測定も可能です。
ひずみセンサを応用したセンサとしては、加速度センサ、ロードセル、圧力センサ、変位センサ、トルクセンサなどがあります。
ひずみセンサはサンプル表面のひずみを電気信号として変換することで測定を実施しています。このセンサではサンプルのひずみに応じて電気回路全体の抵抗値が変わるため、抵抗を測定することでひずみを定量することができます。
ひずみセンサの一例として一般的な形態の1つである電気抵抗ひずみセンサを紹介します。この装置は電気絶縁体の表面にフォトエッチング加工された抵抗体を有しています。専用の接着剤でサンプルの表面にこのセンサを接着、ホーイストンブリッジ回路を利用して外力によりサンプルがひずんだ際の電気抵抗を電圧に変化します。ブリッジの入力側に電圧を印加し、出力側では外力のひずみの効果が含まれた電圧を測定します。
ひずみセンサの抵抗素子としては金属、箔、半導体などがあります。ベース材料としてはペーパーゲージ、ポリエステルゲージ、エポキシゲージなどが挙げられます。単軸ゲージ、多軸ゲージといった形状による分類わけがなされ、測定物によって材料や形状を選びます。
ひずみセンサー(ひずみゲージ)は試験対象に接着剤で貼るだけで簡単に使用できると思われがちですが、ひずみセンサーの選択、試験対象の表面処理、ひずみセンサーの接着位置及び接着方法によっては測定値に誤差が発生します。ひずみセンサーを使用して正確に測定を行うためには数多くの確認手順がありますが、ここでは上記の手順に関してのポイントを示します。
ひずみセンサー(ひずみゲージ)による測定は、ひずみセンサーの抵抗の変化を電気信号に変換することで測定していますが、抵抗値の誤差やひずみセンサーの回路特有の誤差、ひずみセンサーから伸びるリード線の抵抗など、幾つかの要因から必ず測定誤差が発生します。また、試験環境の温度、湿度なども測定誤差を発生させる要因となります。
しかし、特定のひずみセンサーとデータロガーの組み合わせを使用する事でこれらの誤差を自動的に修正できるものも存在します。簡単に言えば、特定のひづみセンサーの特定をデータロガー内の特別なロジックのソフトウェアで測定値を補正しています。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jime1966/16/6/16_6_465/_pdf/-char/ja
https://www.kyowa-ei.com/jpn/technical/strainbasic_course/index.html
https://www.kyowa-ei.com/jpn/technical/notes/bonding_procedure/index.html
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | パイクリスタル株式会社 | 12.8% |
2 | 株式会社共和電業 | 11.1% |
3 | 株式会社エー・アンド・デイ | 8.5% |
4 | 日本キスラー合同会社 | 7.7% |
5 | ミネベアミツミ株式会社 | 6% |
6 | 株式会社昭和測器 | 6% |
7 | 株式会社東京測器研究所 | 6% |
8 | 株式会社計測リサーチコンサルタント | 6% |
9 | 株式会社イージーメジャー | 5.1% |
10 | トルーソルテック株式会社 | 5.1% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のひずみセンサーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
エーアンドデイの箔ひずみゲージは、構造物の表面に直接貼り付けることにより機械的なひずみ量を電気量に変換する装置です。
他のひずみ測定法と比較して高精度かつ応答性が高く、多点同時測定可能なことが特徴です。
荷重や圧力、加速度など、物理量測定に用いられる変換器の受感素子に応用可能なため、人間工学や医療、航空機など使用分野の幅広さに優れています。
抵抗箔には銅ニッケル合金が使用されているため、弾性、比抵抗、安定性に優れています。
Dyniscoのワイヤレスマグネット式QE1008-WJシリーズは、タイバー用型締ひずみセンサーです。
センサー部分はマグネットによって固定されているため追加の加工が必要なく、着脱も手作業で容易に行うことができることが特徴です。
成型機のタイバーの型締力やひずみの測定に適しています。
ワイヤレス接続のため、センサーとモニター間をケーブルで接続する必要がなく、結線時間の短縮及び作業性の向上に貢献します。
パイクリスタルのフレキシブルひずみセンサーは、有機半導体単結晶を利用した高精度なひずみセンサーです。
ひずみによって生じる抵抗値の変化を利用して測定するため、高感度かつフレキシブルな測定が可能です。
高抵抗であることに加えて消費電力が少ないため、運用コストの削減に貢献します。
軽量化が必要な製品の品質管理や荷重測定、故障予知におけるセンサー、電子機器や精密機器の設計時の応力測定試験など、さまざまな分野へ展開されています。
HBMのnewLightシリーズは、長距離のデータ伝送においても安定したモニタリングが可能な光ファイバ式のひずみセンサです。
堅牢度の高さが特徴で、湿度やサビ、塩分に影響されづらい設計のため、メンテナンス性に優れています。
ケーブルの種類やコネクタ、波長を選択することができ、単純計測から複雑なセンサシステムまで多様なセンサ形式に対応することができます。
迅速かつ容易に設置可能なため、導入コストの削減を実現します。