テスラメーターのメーカー10社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
テスラメーターとは空間中の磁場(磁束密度)を測定するための計測器です。
磁束密度とは、単位面積当たりを貫く磁束です。磁極または電流の存在によって作られます。
テスラメーターでは、ホール効果と呼ばれる半導体の電気特性を利用して、磁束密度の大きさをガウス(G)またはテスラ(T)の単位で表示されます。
ハンディタイプと据え置きタイプがあり、一般的に、据え置きタイプの方が高精度・高分解能(最小分解能0.1nT)であり、数10Tという強い磁場に対しても測定ができます。
研究開発・学術用途のみならず、製造や品質保証といった場面で、磁場の強さを検証する場合に利用されます。
例えば、加速器施設では強力な電磁石(~10T)を使っており、その計測にテスラメーターは利用されます。
または、製品の品質管理において、滞留磁気や漏れ磁束、あるいは磁気材料の特性などの計測も用途として挙げられます。
さらに微弱ではありますが、地球も磁場を保持しているため(~nT)、地磁気の測定にも頻繁に利用されます。
測定したい磁場の大きさ、種類、必要な精度などに応じて、適切な計測器を選択する必要があります。
テスラメーターにおいて磁場を測定するために、ホール効果が利用されます。
ホール効果とは、半導体を流れる電流と垂直方向に磁場を加えると、電流と磁場に垂直な方向に電界が生じる現象です。
これは半導体の電流を担う荷電粒子が、ローレンツ力により曲げられる原理を利用しています。
この電界の大きさは磁場の強さに比例するため、その電圧から磁場(磁束密度)を算出することができます。
ホール効果を引き起こす素子はホール素子(ホールセンサー)と呼ばれ、、磁場を計測するプローブとして用いられています。
プローブには大きくトランスバース(平板)型と、アキシャル(円筒)型の2種類があります。
トランスバース型では、平板に対して垂直方向の磁場を測定します。薄板であるため、狭いギャップしかなくても、プローブの挿入により磁場を計測できます。
一方、アキシャル型では、プローブ端面に垂直方向の磁場を測定します。小さなソレノイドコイルなどに挿入することで、内部の磁場を計測できます。
さらに、これらのプローブを用いて磁場を正確に評価するためには、プローブと測定したい磁場の角度、対象物との距離、対象物の大きさなどの関係を考慮しておきます。
参考文献
https://www.macome.co.jp/technology/fromzero2.html
https://www.toyo.co.jp/files/user/img/products/material/pdf/7166_ext_06_0.pdf
https://www.toyo.co.jp/material/faq/detail/id=4184
社員数の規模
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