クロムめっきのメーカー19社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
クロムメッキは、一般的に以下の特徴があります。
クロムメッキは、大きく分けると装飾クロムメッキと硬質クロムメッキに分けられます。
従来は、6価クロムを使用したクロムメッキでしたが、近年は、3価クロムを使用したものも増えています。
その理由としては、6価クロムが人体に有害となるために欧州連合会(EU)が2006年に施行したRoHs指令にて「電気・電子機器有害物質の使用制限」となったためです。
クロムメッキの用途を説明します。
硬質クロムメッキ:産業機器の中で耐摩耗性や低摩耗が求められる部品で使われます。硬質クロムメッキが使われている例としては、自動車のエンジン部品、金属の圧延などのローラー、金型、ドリルの刃などです。
装飾クロムメッキ:耐食性と美しい光沢の意匠性が求められる部品で使われます。装飾クロムメッキが使われている例としては、自動車やバイクの外装部品、水栓金具、装飾用のアクセサリーなどがあります。
クロムメッキの原理についてご紹介します。
クロムメッキで最も基本的な方法は、サージェント浴とよばれる液を用いる方法です。サージェント浴の代表的な組成は、無水クロム酸250g/L、硫酸2.5g/Lです。
メッキする製品をカソード(陰極)とし、鉛合金をアノード(陽極)とし、両極に直流電流をあたえると陰極で還元反応が発生し、クロムメッキが析出します。
クロムメッキには、硬質クロムメッキと装飾クロムメッキがあります。
つぎに、硬質クロムメッキと装飾クロムメッキの工程をそれぞれ説明します。
硬質クロムメッキ:多くの場合には、鉄鋼部品を素材として使います。硬質クロムメッキの工程は以下です。
1)素地仕上げ
2)素地洗浄
3)マスキング
4)治具取付
5)陽極処理
6)クロムメッキ
7)仕上げ
装飾クロムメッキ:金属素材だけでなく、樹脂部品も素材として使われます。銅とニッケルの中間メッキをおこなってから、クロムメッキを行います。
1)素地仕上げ
2)素地洗浄
3)マスキング
4)治具取付
5)陽極処理
6)銅メッキ
7)ニッケルめっき
8)クロムメッキ
9)仕上げ
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sfj/65/3/65_123/_pdf/-char/ja
https://www.nomuraplating.com/qa/%E8%A3%85%E9%A3%BE%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%A0%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%AD%E3%81%A8%E5%B7%A5%E6%A5%AD%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%A0%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%AD%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AF%E3%81%82/
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