【2021年版】アルマイト処理5選 / メーカー18社一覧

アルマイト処理のメーカー18社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。


目次


アルマイト処理とは

アルマイト処理

アルマイト処理とは、アルミニウム表面に酸化被膜を人工的に形成させる表面処理の一種です。アルミニウムは軽量かつ加工性の高さから身の回りのありとあらゆる製品に使用されています。しかし、その加工性の高さゆえに表面に傷がつきやすく、腐食が進行するデメリットを有します。このデメリットを解消するために、アルミニウムを電解液中で通電させ、酸化を促します。酸化被膜が形成されると耐腐食性や耐摩耗性、絶縁性、強度の向上などが期待できます。

アルマイト処理の使用用途

アルマイト処理を施した製品は数多くあり、生活用品ではやかんやサッシ、スマートフォン、工業用途では光学部品や自動車、航空機、半導体、医療機器などが挙げられます。アルマイト処理により、耐腐食性や硬度が向上しますが、強酸や強塩基の溶液に触れると、溶解し腐食が進行します。それ以外にも金属類に湿潤状態で触れると腐食のリスクが増加します。そのため使用用途に応じて、処理方法を工夫する必要があります。

アルマイト処理の原理

アルマイト処理は、アルミニウムを陽極に硫酸電解液中で電気分解することにより、酸化被膜を形成させています。処理の方法によって、特性が変化するため用途に応じたアルマイト処理が求められます。

  • 一般アルマイト処理
    通常用いられるアルマイト処理で、複雑な構造をした小さな部品から大型の製品まで対応可能です。耐腐食性と硬度の向上を目的に使用される手法です。
  • 硬質アルマイト処理
    一般アルマイト処理よりさらに高硬度にするための処理方法で、低温の電解質中で時間をかけて処理します。酸化被膜の厚さは一般アルマイトの数倍となり、車のエンジン部や航空機などに使われます。
  • 光沢アルマイト処理
    アルマイト処理を施す前に化学研磨処理を行い表面を光沢化します。見た目が美しくなることから、装飾品や反射材に使用されます。
  • カラーアルマイト処理
    酸化被膜を形成させた直後に染料液中に浸漬させ、着色します。染料の濃度や浸漬時間、酸化被膜の厚さによって着色をコントロールできます。軽量性とデザイン性が求められる水筒などに使われます。

アルマイト処理のデメリット

アルマイト処理によりアルミニウム表面に形成されたアルマイト皮膜は、柔軟性に乏しく脆いという欠点があり、このためアルマイト処理部分を屈曲させたり加工したりするとアルマイト皮膜が割れたり剥がれたりするデメリットがあります。

また、耐熱性に弱点があり、通常のアルマイト皮膜においては、100 ℃を超える高温環境下で、熱膨張によるクラックや剥がれが発生する懸念があります。

その他にもアルマイト皮膜は、耐アルカリ性に弱点があり、アルカリ性溶剤には溶解する問題点もあります。

アルマイト処理の膜厚

一般アルマイト処理により形成されるアルマイト皮膜の膜厚は、通常5~25ミクロンの範囲であり、使用条件等を考慮して設定されます。

硬質アルマイト処理により形成されるアルマイト皮膜の膜厚は20~70ミクロンの範囲で設定されます。硬質アルマイト処理は、自動車のエンジン部品のような摺動性が求められる部材において施されることが多く、耐摩耗性などを発揮させるために一般アルマイト処理と比較して大きな膜厚が設定されます。

なお、アルマイト皮膜の膜厚にはバラツキが生じます。1つの要因が電流分布によるものであり、もう1つの要因が温度分布によるものです。

  1. 電流分布に起因するバラツキ
    アルマイト処理は電気化学的な反応を利用して行われるため、電気分布が不均一であるとアルマイト皮膜の膜厚にバラツキが生じます。対極との距離やワーク間の吊付け距離など吊付けの条件によって電流分布が異なり、これが膜厚のバラツキにつながります。このような問題の対策として、厚膜化しやすいワーク近くにダミーのアルミを吊るして電流を逃がす方法などが用いられています。
  2. 温度分布に起因するバラツキ
    アルマイト処理は電解液の中で行われますが、電解液の温度分布がアルマイト皮膜の膜厚のバラツキ発生に起因します。アルマイト処理では、浴内が撹拌されるため電解液槽内の温度は均一に保たれます。このように温度が均一に保たれる状態では電解液は自由に流動できるので電解液の温度分布が均一となります。

一方、ワーク近くの拡散層のエリアでは、電解液が比較的動きにくく温度分布が不均一となります。これにより、アルマイト皮膜の膜厚にバラツキが生じます。このような問題への対策として噴射ノズルの使用など電解液の流動を促す方法が用いられています。

参考文献
http://toeidenka.co.jp/alumite.html
https://mitsu-ri.net/articles/anodized
http://toeidenka.co.jp/alumite.html
https://www.sanwa-p.co.jp/faq/detail673.php
https://www.toshin-alumite.jp/knowledge/alumite.html
https://koiketechno.co.jp/chiebukuro_blog/page/10

アルマイト処理のメーカー情報

アルマイト処理のメーカー18社一覧


アルマイト処理のメーカーランキング

社員数の規模

  1. 1 アルバックテクノ株式会社
  2. 2 日軽北海道株式会社
  3. 3 東栄電化工業株式会社

設立年の新しい会社

  1. 1 株式会社カブク
  2. 2 株式会社サーテクノコア
  3. 3 株式会社マツダ

歴史のある会社

  1. 1 安田金属工業株式会社
  2. 2 株式会社三隆製作
  3. 3 理研アルマイト工業株式会社

アルマイト処理5選

アルマイト加工

株式会社東研工業 アルマイト加工 画像出典: 株式会社東研工業公式サイト

特徴

株式会社東研工業の硬質アルマイトは、アルマイト被膜厚50µm~100µmでHv450以上の硬度を達成し、長さが3mの製品にも適用できます。

さらに、カラーアルマイトと硬質アルマイトを組み合わせることで、繊細で美しい色調を出すアルマイト処理にも応用されます。

また、カメラなどの光学製品の筐体に施される表面反射・散乱を抑えるための梨地加工との硬質アルマイトを組み合わせた黒アルマイト処理にも適用されています。

株式会社東研工業の会社概要

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アルマイト処理

株式会社東海進研 アルマイト処理 画像出典: 株式会社東海進研公式サイト

特徴

株式会社東海進研の機械板金・筐体製造.COMは、厚み0.1mm~3.0mmの薄い精密板金加工品や、曲げ加工、溶接組み立てが必要な複雑形状・異形状の精密板金加工品のアルマイト処理に適応できます。

機械板金・筐体製造.COMの金属加工は、産業用の機器(OA機器や、医療機器、検査機器など)の各構成パーツの精密板金加工を得意としいます。

そのため、構成パーツ1つ1つを高精度の加工技術で作り上げることで、組み立て誤差により生じる性能劣化を最小限に抑えた高品質な製造を実現しています。

株式会社東海進研の会社概要

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アルマイト処理

株式会社ワールド・アルマイト アルマイト処理 画像出典: 株式会社ワールド・アルマイト公式サイト

特徴

株式会社ワールド・アルマイト独自開発の超潤滑アルマイトは、アルミニウム表面に施したアルマイト被膜に点在するナノポーラス(微細穴)に、自己潤滑成分を含浸させることにより潤滑性をもったアルマイト皮膜を生成させるアルマイト処理です。

超潤滑アルマイトは、潤滑性が向上するだけでなく、撥水性、耐摩耗性が強化される特徴があります。

主な使用例として、駆動機会の摺動部、油圧制御部など、さらには搬送装置のガイド、レールなどの幅広い用途で利用されています。

株式会社ワールド・アルマイトの会社概要

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アルマイト処理

株式会社カブク

特徴

アルマイト処理とは、アルミ製品の表面に人工的に酸化皮膜を生成させ、耐久性を向上させるための表面処理のことです。

空気中にあるアルミニウムは酸素と結合しやすい性質(酸化)があり、腐食しにくい(錆びにくい)性質がありますが、表面をアルマイト処理することで、耐食性、絶縁性、耐摩擦性、装飾性を向上させる効果が期待できます。

さらに、より耐久性を強化させるための硬質アルマイト処理や、色装飾を施すカラーアルマイト処理も可能です。

株式会社カブクの会社概要

  • 会社所在地: 東京都新宿区新宿5-17-17渡菱ビル1F
  • URL: https://www.kabuku.io/
  • 創業: 2013年
  • 従業員数: 50人

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大型硬質アルマイト

アルバックテクノ株式会社 大型硬質アルマイト 画像出典: アルバックテクノ株式会社公式サイト

特徴

アルバックテクノ株式会社のケミカルセンターでは、大型かつ重量のある様々な大型精密機器への表面処理が可能な国内最大級の硬質アルマイト処置ラインを設備しています。

具体的には、「大型部品専用アルマイト/バッカル」成膜ラインを設置しているため、大型化が進む液晶ディスプレイ製造装置チャンバーへの大型硬質アルマイトにも適用できます。

さらに、世界最大級の「加圧蒸気封孔装置」も設置しているため、大型チャンバーにも応用可能な高品質なアルマイト処理が可能です。

アルバックテクノ株式会社の会社概要

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