V型混合機のメーカー10社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
V型混合機とは、V形の形状の混合容器を回転させることで、粉粒体を分散・集合を繰り返しながら混合する混合機のことです。
このV型混合機では、容器内の粉粒体が、混合容器全体に移動して、対流運動を繰り返し行う為、速やかに均一な混合が可能になります。
また3次元的な衝突及びたたみ込み作用により、W型混合機よりも混合時間を短縮することができます。
そして、内部構造が非常にシンプルであるため、医薬・食品分野における原料の混合に適しています。
V型混合機は、V型になるように組み合わせた二つの円筒容器が回転させられることによって生じる、三次元的な衝突交流及びたたみ込み作用を利用して混合しています。
それ故に、流動性を多少有する粉粒体に最も適していて、短時間に混合をおこなえます。
特に、比重差、混合比率、粒度差の少ない粉粒体同士の混合に適しています。
そのため、用途としては、ペレット・合成樹脂粉末・調味料・塗料・乳製品・洗剤・陶土・ガラス・粉末治金・フェライトの原料が挙げられます。
粉粒体混合を行う際に、粉粒体には流体同士(液体同士もしくは気体同士)のような自己拡散性が無いため、混合操作の際には二成分またはそれ以上の粉粒体自身を、運動させる外力(攪拌力・転動力)を加える必要があります。
しかし、外力を粉粒体に加えた結果、装置内で粉粒体が運動している部分(流動状態)と、運動していない部分(静止状態)が分かれて発生します。
粉粒体混合を効率的に進めるためには、外力を加え続け静止状態をいかにできるだけ生じさせないように工夫する必要があります。
しかし、混合進行状態では均質化プロセス(プラス面)だけでなく、偏析化プロセス(マイナス面)が同時に進行してしまいます。
特に、各成分の比重や粒子径分布に大きな差がある場合、均質化と偏析化の強さに違いが発生してしまいます。
例えば、比重差が大きい粒子や粒子径分布の広い粒子の場合であれば、上下方向に大きな分布が生じます。
それ故に、運転条件や装置設計によっては良好な混合状態を維持することが難しくなり、各成分の粒子が偏って存在しやすくなってしまいます。
このように、「特に比重や粒子径に大きな差がある複数成分の均質化」をするためには、その粉粒体の特性や作用を十分考慮した上で、装置設計や運転条件を選定することが重要となってきます。
V型混合機では、V型の混合槽の回転により集合と分離が繰返され理想的な全体混合を行なえるので、流動性を有する粉粒体や、壊れやすい粉体の混合に適しています。
V型混合機では、原料の仕込み量を10%~40%にしたときに、最も効率よく運用することができます。
W型混合機よりも混合性が良く、死角のない全体混合になります。
更に、原料を残らず排出することができるので、装置の清掃洗浄も容易であり、その上で比較的安価な装置です。
そして、軸貫通部以外からのコンタミは基本的に防ぐことができます。
参考文献
https://www.tokujuk.co.jp/products/mixer/V/post-3.html
http://www.a-ryoko.co.jp/product-mixers.html
http://www.sigma-industry.co.jp/mixer_vcone.html
https://www.dalton.co.jp/product/search/detail/powder/food/DV
http://www.hiroshimamm-chemtech.com/knowledge/knowledge-858/
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